ファミコン版以外の「ソロモンの鍵」

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 私はこのページを作る為に、ソロモンの鍵を調べ始めてからファミコン版以外のソロモンの鍵がある事を知ったのですが、さまざまなシステムに移植されているため、ファミコン版以外のソロモンの鍵を先に知った人も多いと思います。

 ソロモンの鍵の姉妹品(?)には同時期に発売されたアーケード版「ソロモンの鍵」があります。またファミコン版には続編「ソロモンの鍵2 −クールミン島救出作戦−」(1992/01/24 発売)があります。

 ゲームボーイでは「ソロモンズ倶楽部」という作品が1991/04/05に3300円で発売されました。 ダーナが魔法使いになるための試練を受けるという話です。

 テクモでなく、パックインビデオによるの制作なのですが、PC-Engine(Hu−Card)の「ZIPANG」というゲームはキャラと設定を和風に変えてリメイクされたソロモンの鍵です。

 同じくセガマークIII/マスターシステム用としては、サリオによる「ソロモンの鍵 王女リヒタの涙」が発売されています。パスワードセーブが可能であったり、FM音源による高音質な曲が特徴です。

 

アーケード版「ソロモンの鍵」

アーケード版ソロモンの鍵画面イメージ アーケードゲーム版は基本的なルールは同じなのですが、ファミコン版に比べ、敵の攻撃はかなり厳しくなっていて、次から次にどんどん出現して迫ってくるのでじっくりと考える事はできず、パズルの要素はほとんど残っていません。

 さらにファミコン版には出てこない敵も出現します。スライムみたいな敵はゆっくりゆっくりとこちらに迫ってきます。こいつの恐い点はブロックの隙間をすり抜け、1ブロック分ならジャンプしてくるのです。1匹ならまだしも、もたもたしているとどんどん出てきて取り囲まれてしまいます。追加の敵はそれだけではありません。なんと主人公ダーナとほぼ同じ能力−ブロックを作り、消し、頭突きでブロックこわし、ジャンプしてくる−を持った敵までいるのです。

 慣れの問題もあるでしょうが主人公ダーナの操作性もやや悪く、左の画面イメージからも分かるように、面構成がファミコン版と一部同じであるため、ついついファミコン版の癖がでてしまってかなり大変でした。 何度かコンティニューしたのですが、結局30面ぐらいまでしかいけませんでした。

 ちなみに、TECMOのサイトの会社概要のページ内、社史のソロモンの鍵の見慣れないタイトル画面写真(両側に龍の像があって中央のパネルに英語でSolomon's Keyと書いてある)はアーケード版のタイトル画面です。

 



ソロモンの鍵2


  ソロモンの鍵2は冬の妖精達の住むクールミン島に悪の魔法使いドルイドルにより炎の魔物が放たれ、妖精の女王に依頼された見習い魔法使いダーナが女王から授かった氷の魔法で島を救う、というストーリーです。ダーナがまだ見習いという事はソロモンの鍵の前のお話という設定なのでしょうか?

 ゲームはほぼ純粋なパズルゲームでソロモンの鍵にあったテンポの良さはありませんが(ソロモンの鍵と比較せず)単体で見れば良く出来たパズルゲームといえると思います。 マップやキャラクターがスーパーマリオ3に似た感じのタッチになっていて、ダーナもずいぶんかわいらしくなっています(笑)


 ソロモンの鍵2ではダーナはジャンプできず、右下と左下にしかブロック(氷のブロック)を作れません。 9つの面から成るステージが10存在し、画面内の魔物や炎に氷を落としたり、蹴飛ばして炎にぶつけて、その全てを消すことで面をクリアしてゆきます。 1ステージ全ての面をクリアするとステージのボスとの戦いになり、ボスの出す面をクリアするとそのステージはクリアです。 一部のボス面では下からせりあがってくる炎に巻かれないようにクリアする、というちょっとしたアクション要素もあります。

 氷の島という設定のせいか床が若干滑り、良く操作ミスを起こします。セレクトキーで何手でもやり直しできる親切設計(めちゃくちゃ助かります)があるので、致命的な事ではないのですがボスとの戦いではやり直しが効かないですし、不便であることには変わりないのでちょっともったいない気がします。

 



ソロモンズ倶楽部

ゲームボーイ版、画面写真 ゲームボーイ版のソロモンの鍵です。
 常に持ち歩いて、ちょっと空いた時間にプレイするというゲームボーイのプレイスタイルに合わせ、途中からの再開がやりやすくなっています。 具体的には面構成がLEVEL1〜5の各10面と細かく分かれている事と、パスワード機能が挙げられます。

 その他にファミコン版との違いとしては、迷宮内にショップが設置されていて、稼いだ得点と引き換えに特殊アイテムを購入する事ができます。

 購入できる特殊アイテムにはバーンを消す事ができる水鉄砲やカミーラの鏡を割る事の出来るハンマー、一度の頭突きで石を壊す事の出来る帽子、足を早くする靴、残りタイムを加算する砂時計、マガドラの壷、マプロスの壷などがあります。

 



ZIPANG


ZIPANG画面CG ZIPANGはPC-Engine(Hu−Card)のゲームで、発売はTECMOではなく、パックインビデオです。 しかし、タイトル画面でTECMOの文字が見える点からみても、ソロモンの鍵の移植作品である事は間違いないでしょう。

 オリジナルとの違いは何と言っても敵と主人公、アイテムを含めたキャラクターの相違でしょう。

 例えば主人公が侍(?)、妖精がゾウ、ドラゴンが龍、鍵が七支刀、ゴーストが空飛ぶ騎士、チェンジターゲットが水晶になっていたり、12の星座パネルが干支になっていたり‥‥と和風を基調とした訳の分からない世界観で見る者を圧倒してくれます(笑)

 ゲームシステムはソロモンの鍵と同じですが、プレイした感じではどちらかというとファミコン版でなく、アーケード版のソロモンの鍵に近い作りになっています。 主人公の動きがやや重く、特にジャンプの操作感はファミコン版に慣れた者にとっては非常に扱いづらいものになっています。

 しかしこれについては、コントローラーの割り当ての変更が出来、従来通り方向ボタンの上でジャンプする方法と、ボタンでジャンプする方法を選択できるようになっています。 

 面の構成も一部ソロモンの鍵と似通っています。 見比べてみるとわかるのですが、たとえば上の写真の面はファミコン版の4面と全く同じ作りで、ご丁寧にアイテムの場所まで同じです。

 難易度もアーケード版と同じく高めなのですがゲームオーバーになるとパスワードがでて、やり直しが簡単なためゲームを進行していくのはアーケード版にくらべれば楽でしょう(たぶん)。 よってファミコン版とアーケード版の間の作品というのが考え方としては分かりやすいでしょう。

 

 

 


ソロモンの鍵 王女リヒタの涙


ソロモンの鍵 王女リヒタの涙 「ソロモンの鍵 王女リヒタの涙」はテクモでなくサリオという会社の手による作品で、セガマークIII/マスターシステム用のゲームです。

 オリジナルとの違いはパスワードセーブが可能であること、テクモプレートという隠しアイテムがサリオプレートというアイテムに変わっていること(得点等の効果は同じです)、FM音源を利用した高品質な音楽、そしてサブタイトルにある「リヒタの涙」という隠しアイテムが追加されており真のエンディングを見るための条件の一つとなっています。(王女リヒタに関しては背景ストーリーを参照)

 上記以外(ダーナや敵の動き、面構成)はファミコン版に近いようです。PRINCESSの間は49面でなく、44面のボーナスステージの枠に、49面はリヒタの涙のステージとなっていたり、37面のアイテムで描かれた文字がMでなく、Yだったり、作りは同じでブロックの種類が異なったり、とかその程度らしいです。

 この情報はYoneさんに教えて頂きました。ありがとうございます。Yoneさんは御自分のページでも紹介しています。御好意により Yoneさんのページで紹介している情報と画像を使用させて頂いています。マークIII版のソロモンの鍵の詳細な情報は是非Yoneさんのページを参照下さい。

 





今プレイする方法?


 どれも、その性質上いつプレイできなくなるかわからないので、もしプレイしたいなら急いだ方が良いと思います。 参考になるかどうかわかりませんが、インターネット上で基盤を販売している店(URLは失念)でアーケード版の「ソロモンの鍵」の基盤に4万円という値段がついていました。他の同時代の基盤より高かった気がします。


 ソロモンの鍵と、ソロモンの鍵2をプレイする方法ですか? もしあなたがディスクシステムを持っているなら、ディスク版のソロモンの鍵を任天堂に頼んで書き換えてもらうという手もありますが、基本的には中古ショップを回ってなんとか探してまわるしかありません。

 ちなみに私は自分のソフトを手放すつもりはありませんので。念のため(笑)

 もし何かの機会にプレイできたり購入できる機会があったりしたら、是非自分でプレイしてみて下さい。 ゲームの面白さは保証しますから、中古ソフト屋で見かけたら絶対に保護してあげて下さい。

 現在各種エミュレーターを利用してパソコンでソロモンの鍵を楽しむ事も出来ます。が、エミュレーターには法律上の様々な問題があるため、ここでその方法を語るのは控えます。各自の責任で調べ、楽しんでください。

 

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また、「ZIPANG」、「ソロモンの鍵 王女リヒタの涙」の著作権は各製作会社に属します。