I Saw Three Ships


 イエスと聖母マリアを乗せた三艘の舟がクリスマスの朝ベツレヘムに着いたという伝説にもとづいた古い英国のキャロルで,詞,曲ともに誰がつくったものかは全くわかっていない。トラディショナル・キャロルの中でも最もポピュラーなものの一つであり,細部が異なる多くのバージョンがイングランド各地で見いだされている。
 この曲のメロディーは明るくシンプルであり,それが合唱で繰り返し歌われるので,どの人もすぐに覚えてしまうだろう。「三艘の舟が来るのを見た」という邦題がついているが,日本の讃美歌集には収められていない。シンプル過ぎるということからだろうか。しかし,こういうシンプルな歌いやすいクリスマス・キャロルこそ,多少意訳してでも日本の讃美歌集に入れたらよいと思うのだが。