As with Gladness Men of Old


 1786年ドイツのヴュルテンベルクに生まれ1872年シュトットガルトにで没したKonrad Kocherが1838年に作曲したもので,もともとの曲名は"Stimmen aus dem Reiche Gottes"。一方"As with Gladness Men of Old"(星をめざして)の英語歌詞が書かれたのはそれより大分後の1860年であり,作詞したのはブリストルに生まれチェダーに没したWilliam Chatterton Dix(1837-1898)である。ロマンティックで流れるようなメロディーと,Dixの美しい詞が調和して,英国では最も愛唱されるキャロルの一つとなった。Dixが私にとって思い出深いブリストルとチェダーにゆかりの詩人であることを知ってからは一層愛着がわいたキャロルである。
 なお,この曲は日本の讃美歌集ではクリスマス・キャロルではなく,朝の礼拝用の曲(賛美歌第23番)として収められている。私としては,ぜひともキャロルとして歌い,聴いてほしいすばらしい曲なので少し残念。