英国小児病棟の食事


 うちの長男はスクールディナーだけではなく,病院に2日ほど入院した経験をもつためここでの食事経験もある。彼は初めは肺炎,喘息入院し,約半年後には足痛でBathの総合病院Royal United Hospitalに入院した。初めに入院したときは,親も子も右も左も分からず,紹介された小児病棟にようやくたどり着いた感じであった。入院の手続きは至って簡単アンケートにこたえるぐらいである。これまでの病歴を記したカルテはGPと呼ばれるホームドクターからオンラインで送られているからである。
 この病院の話は別枠で書くとして,病院の食事は到底高熱の肺炎患者に食べれそうなものではなかった。ナースがワゴンで持ってきてそれをそれぞれ患者が選び,お皿に盛ってもらうわけだが,フライドチキン,チップス,例のベークドビーンズ,まずいスープ,ソーセージ。見た限りではそんなものしかない。でも何か食べさせなければと思いパンを頼む。何をつけるか聞かれたので,「バター」と答えたら,トーストしていない食パンにどっかとバターが載せられていたのでびっくりした。これでは何も食べることが出来ない。彼は水と持参していった紙パックのジュースで我慢していたようだ。しかし,こんなに脂っこいものを病人に食べさせてよいもんなんだろうか,と首を傾げたくもなる。もしよいとしたら,イギリス人の子どもの胃は丈夫なのだろうか?息子は喘息の発作で何度も吐いていたのだからなおさら心配だった。しかしデザートでアイスクリームがもらえるのだけは嬉しかったようだ。おまけとして下の息子も満足していたようだ。