Of the Father's Heart


 このキャロルの元歌詞は5世紀に書かれたラテン語のものであり,それをJohn Mason Neale(1818-1866)とHenry Williams Baker(1821-1877)という二人のヴィクトリア朝英国人が,それぞれ1854年と1859年に独立して英訳した。前者の訳にもとづいて,"Of the Father's Love"という曲名でも呼ばれる。音楽は"Divinum Mysterium”という11世紀の古い曲である。残念ながら日本の讃美歌集には収録されていないが,古い曲らしいしっとりした情感がある。このメロディーどこかで聴いたことあるぞ,と思ったら日本のカノン「蛙の歌」にそっくりなのであった。