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県指定有形文化財
安田氏五輪塔付宝篋印塔
この三基の五輪塔は甲斐源氏の雄安田義定の墓標で、中央が義定、向って左が義資、右が義季のものと言われている。義定は源頼朝と共に平氏を討ち、遠江守に任ぜられ、広く峡東地方を所領としたが、謀反の簾で建久5(1194)年、頼朝に攻め滅ぼされた。
各塔は下部から地・水・火・風・空の五輪を象徴している。最上部の空輪は平安調の団形、風輪は中央塔が桝形で他は平底で腰の深い椀形を示す。火輪の屋根の勾配はゆるやかで反りが深く、軒巾は塔全体のつり合いからやや大きいと思われるが、一種の軽快感を与える効果をもっている。水輪は球状体の上下を切り背が低いので重量感を受ける反面、安定を増す要素ともなっている。
三基とも水輪の四面で梵字が刻まれており、鎌倉中期の代表作として、石像美術上貴重な構造である。
宝篋印塔は基礎に「貞治2(1363)年癸卯十一月 武田氏…(他不明)」があり、武田信成が安田一族供養のため建立したもので、法要の事実を伝える有力な史実と言える。
(看板資料より) |