第32回 「 赤い岸辺に 」2001.09.23

 久々に、峠へ行った。

 明け方は冷え込んだものの、しだいに雲一つない空が輝きを増すと、日射しがじりじりと照りつけて、移動の車内はあっという間に暑くなった。

 さて、向かったのは奥武蔵。峠が連なる尾根沿いをゆくコースだ。まずは車をデポしようと、いつもMTBを乗りにくるときに止める駐車場に入れようとしたのだが、そんな考えは甘かった。

 まだ朝の8時だというのに、ものすごい人出と車の列ができていた。折しも彼岸花の季節がゆえに、そこはものすごい人出になっていたのだ。(ロバ耳第30回参照)

 とはいっても、どこかに車を止めないと、このままでは「奥武蔵ドライブの旅」になってしまう。なんとか500円で止められる駐車場にもぐりこみ、やっと走りに行ける態勢ができた。

 さて、走りの結果だが、簡単に言うと「ヒロヒコのヘタレは一向に改善していない」。いやー、つらかったのよ。

 39×25でもって峠に臨んだのだが、まず峠に行く前の、ほとんど平地に近いだらだら登りでヒザ裏を痛めました。しばらく乗っていないのに、体力バリバリの頃のポジションにしたからだな(反省)。本番の峠では、二度も立ちゴケかます始末。尻をぶつけて青アザになってます。ついでにギアは足りませんでした。とほほのほ。

 下りでは、以前痛めた右手の小指と薬指が痛くなって大変だった。MTBでも振動をくらうと結構つらいのですが、サスがないロードとなれば、なおさら痛い。

 そして今回、あらためて気づいたことがひとつ。misty_rainは「前腿が痛くなるタイプ」で、私は「尻から後腿が痛くなるタイプ」だということ。

 なんでだろう。ポジションが悪いのかな。「腰踏み」ができているとは到底思えないので、なにかバランスが悪いのだと思うのだけど。誰かにポジション見てもらいたいなぁ。


 さて、今回の走り終えてからのお楽しみ、「彼岸花を見る」に移りませう。

 人出のすごさにも驚きましたが、木々の合間をぬってぎっしりと植えられた彼岸花が、一斉に咲いているさまにもびっくりしました。

 さすがに、花ひとつひとつの開花寿命は短いので、もう枯れかけている群生などもありましたが、全体を眺め渡してみると、まるで赤いじゅうたんでした。

 カメラを構える人々の波にもまれつつ、「これは盛りだね」「こっちのほうが形がいいな」などと品評会をしてきました。

 近くの売店では、抹茶かき氷の上にイチゴかき氷をのせた「彼岸花氷」なんてものも売っていたりして。私はカルピスかき氷を食べましたが、氷が細かすぎて、まるで新雪を食べているようでした。うーん、もうすこし氷が粗いほうが好みだったなぁ。

 坂はきつかったけど、彼岸花で心いやされた一日でした。でももう肩こりがします。いたーい。

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