2005.12.9 公開フォーラム. 東京で開催 主催・アジア女性基金、後援・外務省 「日韓友情年2005」事業企画
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学生たちは「分科会」を含め3日間、真剣に、おだやかに語り合った。韓国の学生たちは11日、 大韓航空のストライキで影響もあったが、成田から無事帰国した |
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![]() ![]() ▲学生の司会、学生たちによるやりとりと会場意見も──公開フォーラム12.9 /2005 |
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これまで「日韓」を主導してきた専門家、エリート、権力をもつ人たちを超えて、 1人ひとりが出会いと体験と対話を行った 日韓/韓日・市民の時代をどうつくるか ──韓流と「慰安婦」・歴史問題、未来への対話── *詳 細 内 容 |
東京・SYDホール(JR・大江戸線 代々木駅) 日韓同時通訳 ◎ 参加無料 |
後援 外務省 《日韓友情年2005》 |
公開フォーラム■12月9日・金 13:00〜17:00
日韓・市民の時代をどうつくるか──韓流と「慰安婦」・歴史問題、未来への対話
(SYDホール)
分科会■12月7日、8日学生たちによる論点整理(主婦会館)
8日午前、国際協力NGOセンター(JANIC)訪問・意見交換
(早稲田奉仕園セミナーハウス)
分科会■1 過去──「慰安婦」問題を軸に
市民社会と過去・歴史問題(「対立」の整理、検証)
▽再検証──「慰安婦」問題の対立(責任、補償)、教科書、ナショナリズム
▽課題は何か──国家・歴史と教育・情報・市民社会と個人
分科会■2 現在そして未来──「韓流」を軸に
国境を越える市民(実態から構造的変化をみる)
▽韓流、ニッポンフィール──相互市民交流の定着と、政治、過去問題の扱い方
▽市民の課題──政治やメディア、既成権威と自立する市民、市民社会
▽(共通視点)日韓・市民の時代をどうつくるか──市民交流、市民社会の役割と課題
日韓・アジア、世界でなにができるか(人権、自由、環境、貧困、女性…)
出席●
▽ 韓国の学生16人、日本の学生13人
大学─韓国・関東大学校、西江大学校、梨花女子大学校、漢陽大学校、建国大学校、
延世大学校、聖公会大学校、ソウル女子大学校、全北大学校、圓光大学校
*韓国では総合大学は「大学校」と呼称
日本・中央大学、十文字学園女子大学、早稲田大学、東京大学、法政大学
《韓國》
Park, Mi-Hui Kwandong University 関東大学校教育大学院修士、国際交流センター助教
Lee, Hyun-Seung 関東大学校政治外交2年、海兵戦友会活動
Choi, Jang-Ho 関東大学校政治外交2年、製菓製パン技術経験
Shin, Hee-Seok Yonsei U. 延世大学校経済学科4年、東亜・中央日報インターン記者
Kim, Gwang-il Hanyang U. 漢陽大学校経営学部4年、脱北大学生リーダーシップクラブ会長
Chung, Dahoon Sogang U. 西江大学校人文学部中国文化3年、中国紀行・世界神話旅行著者
Park, Gi-Sung 関東大学校政治外交2年、校内ボランティア団体
Kwon, Yoo Sun Ewha W.U. 梨花女子大学校政治外交3年、地球村大学生連合会会長
Kim, Jae-Hun 関東大学校警察行政学科2年、卓球同好会
Kim, Ju Hee Seoul W.U. ソウル女子大学校仏文学科4年、地球村大学生連合会
Kim, Hara 梨花女子大学校政治外交3年、梨花北韓研究会青年の森
Moon, Eun Young Konkuk.U. 建国大学校大学院政治学科2年、清州民営放送記者・風物牌牌長
Kim, Min Jung 建国大学校大学院政治学科2年、歴史同好会、校内放送記者
Mo, Yu Young Song Kong Hoe U. 聖公会大学校日語日本学科4年、大阪桃山大研修・通訳
Park, Ji-In :Wong Kwang U. 圓光大学校食物資源学科4年、圓光大総学生会04会長、NLC会長
Noh, Young Rae Chonbuk U. 全北大学校国文学科4年、全北大北朝鮮人権サークル代表
《日本》
井口 弘美 IGUCHI, HIROMI :Chuo University 中央大学法学部政治学科3年、アーチェリー部所属
河西 智美 KASAI, TOMOMI 中央大学法学部国際企業関係法学科3年
小宮 輝子 KOMIYA,TERUKO 中央大学法学部政治学科3年、JAZZ研究会
野田 真理 NODA,MARI 中央大学法学部国際企業関係法学科2年
吉濱 しずか YOSHIHAMA, SHIZUKA 中央大学法学部政治学科3年、5大学合同ゼミ参加
高木 理 TAKAGI, SATOSHI :Waseda U. 早稲田大学第一文学部東洋史学専修3年、1984年1月生
岸 加那子 KISHI, KANAKO 早稲田大学第一文学部人文専修、1985年11月生
杉本 優 SUGIMOTO,YU 早稲田大学政治経済学部政治学学科3年、1984年9月生
唐木 優衣 KARAKI,YUI 早稲田大学教育学部教育学科生涯教育学専修2年、1985年生
嘉村 真裕子 KAMURA, MAYUKO 早稲田大学教育学部学際コース国語国文科3年、1984年6月生
古瀬 綾子 FURUSE, AYAKO :Jumonji U. 十文字学園女子大学社会情報学部社会情報学科3年,1984年7月生
古山 亮太 FURUYAMA, RYOTA :Hosei U. 法政大学法学部法律学科3年 1984年1月生
脇田 俊輔 WAKITA, SHUNSUKE :Tokyo U. 東京大学法学部4年、1983年12月生
公開フォーラム 12/9/05 を終わって…
日時・会場●
公開フォーラム■ 分科会の報告・提起と総合討論
12月9日(金曜)1300〜1700
*同時通訳
会場 SYDホール
JR代々木駅西口、地下鉄大江戸線代々木駅から5分
主催●後援
主催・財団法人女性のためのアジア平和国民基金
102-0074千代田区九段南2-7-6マニュライフプレイス九段南
tel.03-3514-4071 fax.03-3514-4072
後援・外務省
趣旨●
日韓双方で、「市民生活、市民社会」を確固とした基本にしていくことを、今回の主題とした。
「ワールドカップ」、「韓流」以後、日韓では互いへの興味、関心が高まり、相互往来、実体験が進んだ。報道、情報はインターネットや体験で検証され、日韓関係は生活・文化次元で変わりつつある。この“新しい風”を定着、深化させるために、どうすればよいか。
──自ら従来型の情報と思考を更新していける環境で、国家・社会を問い直すとともに、人びとが信頼関係を築いていくことが大切になっている。その主体は未来を担う学生。このフォーラムは、日韓学生たちの率直な直接対話と共同行動として実施する。
ようかん・ZIPPO
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*
日韓学生のフォーラム 開催経過
日韓学生のフォーラム2003 司会の学生たち・韓国2、日本2
企画・協力:
【李元雄 Lee, Won Woong】
関東大学校教授(北韓学科)、西江大学校教授
西江大学校卒、及び同大大学院(政治学博士)修了
コロンビア大学東アジア研究所、東京大学法学部客員研究員歴任
【横田 洋三 Yokota, Yozo】
中央大学法科大学院教授、国際連合大学学長特別顧問
国際連合人権促進保護小委員会委員
国際労働機関(ILO)条約勧告適用専門家委員会委員
国際法律家委員会/理事
国際基督教大学教養学部卒、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)、
国際基督教大学教授、東京大学法学部・大学院法学政治学研究科教授、中央大学法学部教授歴任
普通の大学生たちがつくる市民の時代
エリートや専門家、権力をもつ人たち、けん制を李元雄教授(韓国) 関東大学校教授 ◎プロフィル
2004.8.24 日韓学生のフォーラム2004 発言
(テープ起こしテキスト)
簡単にまとめさせていただきたいと思います。まず皆さんのお話、大変おもしろかったと思います。そして非常に真摯でした。そして3つ目に、私にとっては、大変勉強になりました。皆さんのお話を通じて、研究者としてわからなかったこと、あるいは皆さん若い世代の考えについてもうかがい知ることができました。
最後に1点、韓国の学生を随行してきた人間として、この韓国の学生をどのような基準で選抜したのかについてお話をしたいと思います。きょうここに来た学生は決してエリートの学生ではありません。今回学生を選抜するにあたって成績とか、あるいは出身校でありますとか、そういったことは全然考慮に入れませんでした。
これまでの日韓関係を主導してきた人、それは両国のエリート階層でした。過去の日韓関係の問題を考えるうえで日本専門家とか、いわゆる韓国の有名な人とか、あるいは日本の韓国専門家とかです。かつて、その人たちが玄界灘で船の船上討論をして、物別れに終わって、大喧嘩してしまったという話があるんです。
ここに来ている韓国の学生は、中間的な存在、もっとも平凡な普通の大学生です。なぜこのような大学生をここに連れてきたのか、その点について、簡単にぜひ皆さんにお話をしておかないといけないと思いました。
韓国から来た学生だから理論的に大変な武装して来たのではないだろうか、なんとか有名校のなんとか大学の学生会の会長、幹部、韓国を代表するような学生たちなどではないだろうか。そのように期待して来られた方にとっては、がっかりさせてしまったかもしれません。しかし、これから日韓関係をつくりあげていく原動力、力というのは、ここに来ているような普通の人たちなんです。日韓関係が誤った歴史をもし反省するとしたら、それはエリートたちの過ちを、つまり国の過ちを市民たちがけん制できなかったところに端を発していると思います。
これからの時代は、皆さんの時代です。市民の時代です。皆さんのような普通の、もっとも中間的な立場にいる人たちが、正しい歴史認識をもち、エリートをけん制してください。そして権力をもっている人間たちをけん制してください。そうすると、日韓関係は健全な土台の上で、理性的に、冷静に、一歩一歩問題を解決していけるのだと思います。期待したいと思います。
皆さんのことを大変心から誇らしく思います。ありがとうございました。(拍手)