10th 全日本トップリーグ 広島ファイナルラウンド 観戦記
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12月14日

いよいよリーグ最終戦、両者ともメンバーを多少入れ替えて臨むようです。その前に富士通がパナソニック津をストレートで下したので、RI東北の7位が確定しました。
日本無線は勝てば上位になる可能性が残っていますので、手を抜くというわけでもないでしょう。RI東北は7位が決まってモチベーションが落ちるのか、あるいは吹っ切れるのか…セカンドリーグ時代から勝てていないので、ここは一矢報いたいところ。


リーグ第7戦(最終戦) vs 日本無線(東京)

<第1セット>
スタメン:FL高橋(怜) FC晴山 FR佐々木(章) HL高城 HC本田 HR佐々木(翔) BL石川 BC清藤 BR熊谷
リザーブ:長田 佐藤(孔) 鎌田 鈴木(勇) 谷口

無線中央から強打、熊谷弾く無線サービスエース、無線ライト強打、無線ライト強打を高橋ブロックオーバーネット、東北オーバータイムス0−5、タイムアウト東北。更に無線はBフェイントとノータッチサービスエースで差は7点に広がる。
高橋Aフェイント、無線Aアウト、無線FR強打、熊谷弾く無線サービスエース2−9、本田時間差、無線D、高城強打、無線ライト強打、佐々木強打5−11、まずはシーソーに持ち込むと、高城強打、高城軽打を無線ブロックオーバーネット、無線中央から強打もタッチネット8−12、タイムアウト無線。
無線中央から強打、高城強打、晴山サービスエース10−13、無線中央から軽打、無線中央から返球ミス、熊谷に替えてピンサ長田で崩し高城強打、またも長田のサーブで崩し無前中央から強打がアウトで13−14、タイムアウト無線。
東北つなぎミス、無線B、無線ダブり、本田に替えてピンサ谷口は無線ライトフェイント、谷口は残りレフト、高城がハーフセンに回る。高城強打、無線中央から強打アウト、無線セッターのトスフェイント16−18、谷口強打、高城サービスエースでついに18タイと追いつく。
高城のサーブで崩し高橋ダイレクト、高城サービスエース、高城のサーブで崩し谷口強打で21−18、後半怒涛の追い上げで逆転勝ち。

<第2セット>
スタメン:変更なし
佐々木強打、高橋ダブり、高城強打、無線Aはタッチネット、無線オーバータイムス、高城強打5−1、無線はライトプッシュと中央から強打、石川強打、無線FRリバウンドミス7−3。無線レフト強打、無線ライト強打7−5、タイムアウト東北。
無線レフト強打アウト、石川ダブり、高城強打、佐々木強打、高城強打11−6、タイムアウト無線。本田時間差を無線ブロックオーバーネット、無線中央からプッシュ、佐々木強打を無線ブロック12−8。佐々木強打を無線ブロックオーバーネット、熊谷に替えてピンサ長田で崩し晴山ダイレクト、高城強打15−8、タイムアウト無線。
長田ダブり、高城強打、本田に替えてピンサ谷口は無線C、谷口はレフトで高城はハーフセンへチェンジ。熊谷2段トス大きくアウト、佐々木強打17−11、無線FR強打、高橋A、無線FR強打、谷口強打19−13。
無線FR強打、高橋Aで20−14、無線FRリバウンドをオーバーネット、高城強打アウト、無線中央から強打もタッチネット21−16。

対日本無線戦 動画配信
本田選手の時間差。
長田選手のサーブ。
高城選手の強打。
佐々木(翔)選手の強打。

もう…出だし何とかしてくれよ!って皆思ったことでしょう。0−7じゃこのセット落としたも同然、のはずでした。中盤で3得点して8−12となった時、あれ?意外とまだ4点差は何とかできそう?って感じで、それが13−14になって行ける! に変わりましたね。
それでもパナソニック津戦第1セットのように離されてしまうことが多かったですが、今回はRI東北が一気に5得点という、まさかまさかのドンデン返しをするなんて、いやあ終盤は凄い盛り上がりでした。盛り上がりと言えば、この試合から昨年の入替戦でも勝利に大貢献してくれた法被軍団の加勢があり、少人数ながらいつものように素晴らしい応援をいただきました。動画にもバッチリ映ってましたね。

日本無線は上位進出よりも入替戦回避という安堵の方が上回ったかな? 若干他の試合よりモチベーションが下がっていたような気もしますが、やはりこちらが押せ押せムードになって相手を受け身にさせたのが勝因でしょう。上位チームはこの流れの作り方がうまいんですよね。
このラウンドから1番サーバーが高城選手から佐々木選手になっていますが、確かに佐々木選手の崩す確率と安定感が出てきたので、変更の意味はあるかと思います。1番サーバーは出だしと終盤の重要シーンで回ってくるのでそのプレッシャーは半端ないでしょう。
そのプレッシャーから開放されたというわけではないでしょうけど、第1セット最後に高城選手のサーブが爆発しました。最近、以前のような勢いがなかったのですが、この大一番でやってくれました。谷口選手もブロックを恐れずに強打を決めきってくれました。こりゃ交替した本田選手はうかうかしてらんないっすよ。

第2セット前半は第1セットをモノにした成果が出たようです。石川選手の強打はバックから飛び込んだものですが、本田選手が2段トスをFR位置に意図的に上げていたし(もしかすると打つ人いないの分からないで上げたかも…)、石川選手も来ると予想しての入りでしたので、見事な戦術でした。あれでまた勢い付きましたね。
全体的には相手高打点の攻撃を何とかブロックワンタッチでうまく繋げることができ、そこからのラリーもよく制しました。いや、抜かれても上げることが多くなったかな。ようやく日本無線に勝てたね。
それにしても…ちょっと前まではピンサも送れないようなメンバー構成だったのに、今回は2枚も交替できるなんて夢のようです。

勝利者インタビューは長田選手が選出されました。いい場面で相手を乱してくれましたよ。インタビュアーの方は全試合のアナウンスからBGMを流すタイミングまで自ら調整してましたが、ライブであの忙しさでよく間違えずにできるなぁと思いました。凄いです。
今までの大会と違う素晴らしい環境で試合を行うことができました。関係者の方々には改めて感謝いたします。

◇        ◇        ◇

優勝は全勝を果たしたJFE西日本、地元で有終の美を飾りました。強さもさることながら、勝負所のミスが格段に少ないですね。ひとりがミスしても周りがフォローしてポイントに繋げてしまうような、まさしくチームワークがもたらした勝利ではないでしょうか。
2位〜4位が4勝3敗、5位〜7位が3勝4敗という大混戦。RI東北は昨日1セット取っていればセット率で富士通、日本無線を上回り5位になれました。そんな状況だったら日本無線は戦い方を変えてきたかもしれないし、パナソニック津にストレート勝ちできていればとか、横河電機に勝っていればとか、タラレバ言うと惜しいところはいっぱいあります。
中部徳洲会は4位に終わりましたが、ウチとの痛恨の1敗がなければ2位だったわけで…改めてリーグ戦の難しさを痛感しました。

本日の一戦は昇格組同士の最終戦でもありました。恐らくお互い全敗でここまで来て、さあ最終戦でどっちが初勝利を挙げるか? という運営側の意図があったような気もしますが、それだけ勝つというのが難しいのです。なのに両チーム合わせて6勝もしてしまいました。
この混戦の原因が昇格組であることは間違いないでしょう。JFEには走られてしまいましたが、来年は上位で争いたいところ。そのためには何が何でも入替戦に勝たなくては。

表彰式では初めに10年選手が表彰されました。昇降格がある大会で10年間出場し続けるのは大変なことです。しかもチーム内競争は激しいでしょうし、そこでメンバーに入り続ける実力もあるわけですからね。
継続は力なり、成し遂げた功績に尊敬の念を示します。

7位にはなりましたが、最終戦勝利で入替戦への士気は高まったでしょう。さて、その相手は…入替戦出場チーム決定シリーズは決勝で住電伊丹がJT東京を下して1位・住電伊丹、2位・JT東京となりました。やはり昨年トップリーグから降格になった2チームが上がってきました。
当然、実力のあるチームなので激しい戦いになるでしょうが、1セット目前半以降のような試合運びができれば、そう簡単に負けることはありません。それが実行できるかってところが勝負のカギ。「試合だけじゃなく、その前から勝負は始まっている。朝からしっかり声出しして動いていきましょう」と永井監督。率先して行動することで、こちらが常に主導権を握っていくことを確認。 いよいよ今年最後の試合が大一番となります。

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