あかん

中華絵巻
2012年4月15日
高田馬場
大三元

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さて続き。

腐れ十三不塔を上がられた次の局。

あれだけ言葉を発しなくなっていた新垣が
饒舌に馬鹿トークをし始める。


あんなにラス濃厚で
チップも得点も断トツ最下位だったのに
運一つでのし上がり上機嫌。

そりゃもう
ウザい事この上ない・・・。

そのウザさを掻い潜り
イライラと最下位のピンチを乗り越えるべく
着実に加点を加えて
4万点オーバーとなり
ひと段落。


ここでTOPを取っておけば
「何とか最下位にはならない!」


新垣は謳うだけ謳っておけばいいさ。

役満上がっても
チップも得点もラスですよププw
しょせん運だけの十三不塔でしょププww
結局は一番出来の悪い席で
トリトビーになればいいやないプププwww


心の中でモチベーションを保ち
打倒イカサマ運だけ野郎を目標に
奴の饒舌トークの渦中に入った振りをしていると。

いつの間にか知らない間に
対面のジャビット新田が



を鳴いている。


誰もがまったくのノーケアー。
(いや。鬼道野だけは気にしていたはず。)

新田の早い鳴きは危険なはずなのだが・・・
新垣トークで煙に巻かれている間に
密かにステルス行動を取っていた
ジャビット新田。


そして、
下家の饒舌新垣が何の気無しに



を切ると

当たり障りなく柔らかい発声で

「ポン」



とグダグダ局面に便乗するかのような
ステルス鳴きを行う。






この時点で
役満敏感お喋り男が大騒ぎ。

「アレ。アレ。アレレェ〜。」
「また役満チャンスやないの!」
「連続局で役満が出るぅ〜」
「俺はもう役満上がったけどねぇ〜」


そんな様な感じで饒舌トークに拍車が掛り


「カッチ〜ン」


とイライラモードに入ってしまう。
そして、
ダメトラッキー松本が
直ぐに引いて来た牌は
場に1枚出ている問題牌の



盲牌でツルッツル・・・。


手を伸ばし積もって来たままの状態で時が過ぎる。


普段なら全く問題無く手仕舞いなのだが・・・
何を思ったのか終幕思想。

この流れ、この早い段階で

松本A:「無いんちゃうの?」
松本B:(あかん。有り得るのが役満。やめろって。)


対面のジャビット新田が大きな口をあけて
ムンクの叫びの様になって挑発している。

松本A:「役満チャンスのザワザワを即効で潰したい。」
松本B:(あかん。切ったらあかんって。)


そして外野は大騒ぎ中
既にイライラが絶頂のダメトラッキー松本

松本A:「新田を止めるよりも新垣の喧騒を止めたい!」
松本B:(あかん。前を見てぇ〜)


俺の気持ちは止まらないw

松本A:「俺がTOPを取るんやぁ〜」
松本B:(あかん。やめてぇ〜・・・。)


と言う事が瞬間的に脳を駆け巡っていたのだが

最後の最後の判断を下す時には
脳を通さずに身体が反応して


「ドォウリャ〜」


を強打ワイルド積も切り・・・。


ムンクの叫び状態のジャビット新田が
シャキッと姿勢を正して
間髪いれず


「ロン!」


   


大三元


「ギャァァァァァァァァァァァ〜」
「当たってもうた・・・」


場に崩れ落ちるトラッキー松本。
ケタケタ笑いが止まらないジャビット新田。

「切っちゃダメでしょう」

と道野と新垣が
崩れ落ちた弱者を蔑む。


「俺だって切るつもりは無かったんやぁ」


と意味不明の言葉を発する
弱者で敗者の松本。


「あかん。やってもうた。」


チップ20枚を支払い
小さな目標の最下位逃れから一転して
完全なる最下位が確定。

そして、
何故か点数が持ちこたえ


一同から
「流石松本さん役満振っても飛んで無いですよ。」
「まだ点数が沢山有りますから。」
「これからTOP取り頑張りましょう。」


などなど
心無い言葉とはこういう事かと体感し、
普段自分がいつも発している言葉が
どれだけ心無いかを初めて知った・・・。


「ムカ〜!」


しかし、
どうにもならずに
そのままラスを引いて終幕です・・・。


新垣だって

「国士無双」秋葉原:08年初

にトドメを刺そうとして
突撃したやないか!


道野だって

「大三元」鬼怒川温泉:打ち納め麻雀

に早いからって
突撃したやないか!


そんな過去の教訓を生かせず
同じ過ちを繰り返したのは誰ですか・・・。


「もう二度と同じ過ちを繰り返しません。」


そう心に誓って
トラウマだけが残った大敗でした。


「あかん。やってもうた。」



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ワイルドだろぅ