ダイエットペプシ

観賞日記

フェイクシティ
ある男のルール

シナリオ展開キャラ表現映像満足度
3 2 3 2 2

back   next
今日は
キアヌとフォレスト・ウィティカーが出ている

「フェイクシティ」

を観ました。
特に観たい映画が無いので
なんとなく現代アクションというイメージと
タイトルイメージで選択。
いつものように全く何の映画か知りません。


簡単に言えば
警察内部汚職に関連した刑事物という括りです。

警官内部の刑事部門と
警官を取り締まる警官管理部?の
イザコザですよ・・・。

両部署は犬猿の関係で
警官管理部は刑事の不当な行動を挙げる事で手柄を得る部署。
両部署のTOPは手柄の取り合いで
昇進人事に関して
裏切りや内部告発などが飛び交う設定。

そんな中の主人公に敏腕刑事のキアヌが
渦中の中央で関わる事になる。


刑事部のキアヌは、
素行が悪く酒に溺れる問題児だが
部長のウィティカー曰く
正義感が強く部の特攻隊長との評価を得る裏のエリートで
独自の積極性のある行動で手柄を立て続ける。

キアヌが大きな事件を武力を行使して解決し続けた結果
部長のウィティカーの評価が上がり
副署長に昇進を遂げる。

本来なら事務方のエリート候補の警官管理部のTOPが
昇進レースに勝ち上がるはずなのだが
差し置いて刑事部の部長が昇進する。

ウィティカーの昇進パーティの席で
刑事部の上層部達がキアヌに囁く。

キアヌの制服時代の相棒が
最近警官管理部との繋がりが強くなり
キアヌの人道外れた解決手法に
内部告発を行っているのだと。


この時点では何とも思わないのだが、
ここがこの映画の一番の核心部分です。


素行の悪いキアヌが黙っているはずは無く、
元相棒を襲撃しようと尾行し
ショップに入った元相棒の後を付けるのだが、
どういうわけかマシンガン強盗も
ショップの駐車場に入り危険を察知。

元相棒を殴りつける筈が、
銃を手に持ち元相棒に強盗が来たと
助けに店に入るのだが元相棒と一悶着。

そして、
マシンガン強盗が店長を射殺し大暴れ。
ブラインドショットでハンドガンを放つキアヌだが
同僚の肩を打ち抜いてしまい
マシンガン強盗は元相棒にマシンガンを乱射しただけで
何も盗らずに店内から逃げ出す。

ショップの映像では
キアヌと元相棒が争っている絵が映り、
その後に強盗が来て射殺。

明らかに恨みからキアヌが強盗を雇って
元相棒を殺害している絵にしか見えない。

これはキアヌを嵌め、
手柄と刑事部への汚点を残す警官管理部が仕向けた罠だと
副署長に昇進したウィティカーは言い
今日はたまたま店長が
監視カメラの映像ディスクを入れ忘れていた、
そして、
キアヌはたまたま店に先に居ただけだと、
言う事で処理すると。

そして
キアヌはこれ以上問題を起こさないように当分の間
制服職務の苦情相談部署に配属される。


刑事部はこの件に関して犯人を追及しない。
犯人を捕らえると
キアヌのアリバイが成立しなくなるので、
迷宮入りにするのだと。
その間には、
検察からマシンガン強盗時に摘出された銃弾が
3種類あると告げられ、
犯人は3人だと警官管理部からの追及が始まるのだが・・・。

元相棒を目の前で殺され、
自分の為とは言え事件が発生しているのに
星を追わない刑事部に
正義感の強いキアヌは黙っているわけにはいかずに、
自分の追及や進退に臆さず
鑑識班と手を組み犯人追及に出るキアヌ。

ここから犯人追及をしつつ裏事情が見えてくる。
以降は面倒なので割愛。


結果は全て仕組まれた罠。
しかも、刑事部側の・・・。

諸悪の根源は部長のウィティカーと刑事部上層部。
署長他の上役の弱みを握り、
脅迫と資金供与を利用して昇進レースに勝ち上がった。

それらの行動に関して
内部告発したのが元相棒という事で
元相棒がキアヌを内部告発していたのでは無く、
部長を内部告発していた事を
キアヌの個性を利用して罠に嵌め、
元相棒を殺害し、
危険要因のキアヌまでも消そうとしていた。

そんなウィティカーを射殺して
逮捕してくれと通報し警察管理部のTOPが現れる。

キアヌが管理部のTOPに

「知っていたのか?」

問いかけると
全ての裏工作を見通しつつ
正義感の強いキアヌなら刑事部の内部崩壊を狙えると
泳がしていたと打ち明ける。

そして、
警察管理部のTOPから必要な戦力だと告げられ
バッジと銃と手錠を渡されエンディング。


全体評は地味な刑事物で
地味な展開をシナリオ・脚本で満足させる作りなのだが
今の日本市場に
こういった映画を望む声は無いのだろうなぁ・・・。
現代版刑事物のシナリオカラクリと言ったコンテンツは、

今の日本のイメージで言えば
Vシネマ(もう無いか?)扱いのジャンルやないの???
それとも日本市場なら
相棒や大捜査線ブームに乗っかれると思ったのだろうか・・・。

昔であればACT刑事物なら
ダーティハリーが非常に面白く楽しめたのだが
派手で金を掛けた映画が多くなった現在では
どうしても地味でTVドラマの範疇と感じてしまう。

話はよくある癒着や裏工作物を刑事設定でやりました・・・、
手間暇掛けたシナリオプロット作りました・・・、
真相が分かった時にユーザーは満足するはずです・・・、
そんな開発イメージでしょうか。

色んな意味で物足りなく飽きもあります。

そう考えると「ゾディアック」は
同じ刑事物コンテンツでも良く出来た映画だった。
しかし、
やはり興行的には全く成功していませんが・・・。


まぁ一言言うなら
「刑事物ってコンテンツは、
ゲームで言えば2DSTGって所でしょうか。
死にコンテンツやろ・・・。」


back   next



ポップコーン