復讐劇

観賞日記

ラスト・ブラッド

シナリオ展開キャラ表現映像満足度
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今日は釣り道具を買いに行くついでに
映画館のポイントサービスで映画を観に行きました。

タダなのだが何も観たい映画が無い・・・。

さてどうしたものか。
取り敢えずアクション物という事で

「ラスト・ブラッド」

を選択。
CMでは刀を持ったセーラー服の女の子が
ワイヤーアクションをやっているので
アクションだけなら楽しめるかと思ったのだが
後から調べると
漫画(アニメ?)の実写版だったそうで・・・。


漫画の実写版という事なので
シナリオはどうでもいいでしょうか・・・

オニと人間のハーフの女主人公
サヤ(チョン・ジヒョン)が
復讐の為に親玉の
オニゲン(小雪)を退治する話。

オニゲンに近づくために
隠密に小物のオニを退治し続ける流れで
どういう訳か日本のアメリカ空軍基地に
オニが出たという事で
空軍内にある学校に転校生として潜入。

という事で制服姿になります・・・。


後は各所で
小物のオニとチャンバラが繰り返される。
本人が演じているのか
替え玉が演じているのか分からないが
刀の振りや体術の動きは
違和感無く演じれていたので良かった。
ここがダメなら話にならない。

しかし、しかし・・・。

刀で切ったエフェクト表現が頂けない。
粘性のある厚みのある血のCG表現が
浮きまくっているのなんのって・・・。
それでいてさり気無いエフェクトでは無いので
目立つし、画面を覆うし・・・。

切断に関しても
最初こそ頭からの両断表現は有ったが、
他は手首や足、首は結構何回も飛びます・・・。

切断表現はグロいし、
切られる方は止まり立ち状態での吹き飛びで古臭い。
要は安っぽい。

後半は敵のオニが人間の姿から
オニ化して戦う中ボスオニが出るのだが
しょぼいCG表現にゲンナリ。


良い所はほとんど無いので飽き飽きしていたのだが、
後半に育ての親と復讐理由を表現する
フラッシュバックシーンから面白くなる。

幼少時代のサヤを育てたカトウとの決別シーン。

とうとうオニ軍団が居場所を突き止め
村を襲撃してくる。
カトウから父親の形見の刀を受け取り、
これからは一人で生きて行き
オニを倒す心構えを得よと言われ別れる。

そして、
師匠?である育ての親のカトウのバトルシーン。
なんと敵はオニでは無く忍者w
忍者が林の中から飛び出してきて殺陣を行う。

こういう安直な展開がもっと早くから有れば
ゲラゲラ笑って楽しめたのに勿体ない?
どうせヘボ映画やねんから
もっと早くにハッチャければ良かったのに。
しかし、
バカバカしくて相当面白い。

ズバズバ忍者を倒すカトウ。
下忍オニ?の次は上忍登場!!!

今度は枯葉の中を土遁の術?で潜って迫ってくる。
そして、飛び出して攻撃してくるや
何と頭に三角笠を被って飛び出してきたw

枯葉の中を進むには速そうやねw
もう良く分からない忍者感に
くだらねぇと失笑を浴びせる。

その後は、
飛び道具の鎖鎌攻撃を無数に浴びて吊し上げ。
ボスとの絡みの中
激昂したサヤが乱舞突撃してきて

必殺技をボスに繰り出す!!!

しかし、この必殺技がヘボい事ヘボい事w
漫画では重要技なのか分かりませんが
木を駆け上がり、
木に足を回して逆さになって掴まり、
刀を下方に伸ばしつつ木を滑り落ちて

ボスに一撃!!!!!

そりゃもうチョーカッコイイw
不細工極まりない必殺技に唖然騒然。
それでいて、
その必殺技がボスを貫くかと思いきや、
何と左目に直撃しただけ。
致命傷でも何でも無いって・・・。


「えぇ〜」


それだけの尺とカットを使って
何てショボイ締めなの・・・。
もうゲラゲラ笑うしかなかったw

この映画の最高潮のシーンだったのだが
この後もそんなアホなバトルは繰り広げられる。


現実進行の中、
この因縁?のボスが何と韓流スター。
たどたどしい日本語で
小雪と片言の会話をするシーンは吹きました。
しゃべらんでもええがなw

そして、
ボスが人間の姿からオニ化物に変形して
襲ってくるのだが
途中に出てきた中ボスオニと同じ造形・・・。
ただ、左目が刀で切られた傷になっているだけって・・・。
手抜きもいいところ。

そしてサヤと進行フラグ役の米軍基地の女の子が
乗っているジープが襲われ
山間の崖にジープが吹き飛ばされるや

どこまでもどこまでも落下していくジープ・・・。
どんだけ深いねんと誰もが突っ込むのだが
まさかまさかにあれだけ落下する深い渓谷なのだが
両崖にジープが挟まれ
そこがバトル場になり、ヘボCGで表現する。

なんやかんやでそんなアホなバトルを繰り返したあと
ジープ毎落下した先はサヤが育った村。
もう漫画展開過ぎて良く分かりませんが
一応パラレルワールドらしい。

そこに大ボスの小雪が登場し
大方の予想通りに
サヤのオカンという事で親子喧嘩の終焉を迎えます。
良く分かりませんがオニの継承という事で
オカンを倒して継承されたらしいです。


バカバカしさ満載ですが、その分?
何の魅力も無かった、
ドラゴンボールやDOA、龍が如くよりは
頑張った方かな・・・。

それでもまぁ底辺ですよ。
前半の映画的なプロットから、
後半の漫画的なプロットに変化する様は
内部で揉めたんやないの?と勘繰りたくなる。
長々と書き綴る程の映画では無いのだが、
何かスイッチ入りました・・・。



まぁ一言言うなら
「想像通りの三流映画です・・・。」


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家族喧嘩