観賞日記
ターミネーター4
シナリオ | 展開 | キャラ表現 | 映像 | 満足度 | |
3 | 4 | 3 | 4 | 3 |
今日は釣りに行くついでに 川崎経由で映画を観ようと先行上映の 「ターミネーター4」 を観に行きました。 流石に人気で話題のタイトルだけの事は有り、 レイトショーの先行上映でも結構な人が入っている。 未来?のターミネーター物語 というイメージしか知らないのだが プロモムービーやCMを観て面白そうなので 迷わず観に行く事にしてみました。 しかし・・・、 ターミネーターと言われて思い出すのは シュワちゃんと あのロボ映像と コナー一家が逃げるのと 「2」の液体金属という 本当に記憶力の無い 馬鹿の脳裏には断片的なイメージしか残っていない・・・。 しかも「3」は観ていない・・・。 いつやっていたの「3」って? 映画の中身なんてこんな評論でもして無ければ、 よっぽどの作品で無い限り記憶に御座いません。 という事でターミネーターって どんなシナリオだったっけ? という認識で観にいってしまいました。 これが大きな失敗なので、 T4を観る人はシリーズを理解してから 観に行きましょう・・・。 映画の大枠印象は これまでのコナー一家がロボから逃走する サスペンスアクションといった狭い範囲から脱却して スケール感の大きな人間対ロボの全面戦争を 表現していて大作SF映画になっている。 正直映画の途中までは 「ターミネーターってこんな映画やったっけ?」 と疑念に駆られていたのだが 今までのスタイルの延長を表現しても 限界やマンネリがあるだろうから 製作側のスタイル変更の判断は 英断だったのかと思う。 ただし、 シナリオ展開はハリウッドスタイルなので 細かい事は気にするなワカチコワカチコ〜・・・。 そんなアホな、 どうかと思うな、 詰めが甘いな、 と思うイベントフローが結構あります。 まぁスケール感と映像で誤魔化されましょう・・・。 主演?のジョン・コナーは ダークナイトでバットマン役をやっていた クリスチャン・ベイル。 バットマンではセレブヒーローだったが、 本作では戦場を指揮し行動する人類側のエース。 全くイメージが異なり、それぞれの個性を表現し イメージを被らせていない名優ですな。 そんな追いかけ回されていたジョン・コナーが 大きくなりましたね設定の近未来。 過去作品では 未来からロボがタイムスリップしてくる設定だったので 本作ではその設定理由を踏まえたコナーの行動になる。 それがこの映画の分かり難くしている要因で、 これまでの話を理解していないとサッパリです。 まず映画の導入は 犯罪者のマーカスなる人物が 人体実験として利用される事に許諾するシーンから始まる。 何となくターミネーター側の話だとは分かる。 そして次にコナーフローに飛び 敵通信基地に侵入して 情報をハッキングするイベントに入り 母親の情報にも無かった 「T−800」の新種のターミネーターの情報を得る。 この辺りも全く何のことやらなのだが シュワちゃんのターミネーターは T−600(たぶん・・・)とな。 前情報フローを終えた後は コナーフローでは無く、マーカスフローになり マーカスがケンシロウの様に荒野を歩き続けて 辿り着いた街が崩壊したL.A.かな??? そこに人間を狩る生身(ロボ姿)の T−600が現れマーカスを攻撃する。 あぶな〜いマーカス!!! とばかりにバットとリンが登場して ケンシロウを助ける・・・。 世界表現が近未来というだけで、 マッドマックスとなんら変わらない印象。 そして 崩壊した都市に生き残る少年としゃべれない少女(?) まさに北斗の拳の様相です。 そんなバット役が「カイル」だそうで このカイルが超重要人物らしいのだが 全くもって「誰?」である・・・。 全部を観終えても このカイルが誰なのか全く分かりません。 しかも、 劇中に理解しているのはコナーとロボ側のみ。 恐らく将来の科学者?で 過去のコナー一家に向けてシュワちゃんを送り込む 大事な人なんじゃないか? と推測しなければならない程 最後まで重要人物として 救助キーマンとして はびこるも全く説明御座いません。 シリーズを理解している人向けで、 その他の視聴者を切り捨てたシナリオに 観終わった後ビックリでした・・・。 まぁ過去作品を観ろ、 もしくはサラコナークロニクルでも観ろと 言わんばかりなのだが 余りにも酷かったので全体評価を下げざるを得ない。 勿論、映画としては大作SFとしてスケール感は感じるし 世界表現の重厚さや崩壊さを感じるグラフィック、 トランスフォーマーとまではいかないまでも ロボの動きや見せ方は良いと感じる。 イベントフローや展開力も悪くは無く 中だるみも無くテンポよく観れる。 それでいて、 マーカスの役割が大きな展開を示すシナリオフローも よくある罠パターンだが楽しめる。 非常に良く出来ているのだが いかんせん設定問題の過去シリーズとの兼ね合い部分が 理解を困難にしており 一番大事な部分の何の為に?何故なのか?の 目的部分が見えないので ヤキモキするだけです・・・。 シリーズ映画なのだからそれぐらい勉強して観ろよと 言われればそれまでですが・・・。 あと文句を言うなら、 そんなアホなイベントは満載なので まぁ3点(★★★)程度の映画で 良いんやないかと思います。 なので、 この映画を満足して観る為には 「必ず」過去作品を理解して観ましょう。 色々理解していれば 面白い映画として楽しめると思います。 一番の不満点を撒き散らしたので その他は映画を見て判断して下さい。 他 CGシュワちゃんが登場する時は 超テンションが上がりますw やはりあの音楽が鳴り、 全裸のシュワちゃん登場となれば 過去作品をオーバーラップする ファンサービスは非常に良かった。 出来れば液体金属も観たかったのだが まぁ今後の続編で色々やってくれるのかと思います。 巨大ロボはどうでも良かったのかと・・・。 アニメや漫画展開で スケール感を増長するには必要なアイキャッチという程度 その巨大ロボの脚から登場する バイクロボは非常にカッコいいです。 世界表現は、荒廃した未来の荒れた空間を感じるので ビジュアル表現は良かったのだが この手の映画によくある、 統一感に覆われ過ぎていて色味の変化の無い 重厚さだけが特化した 地味で目に残る絵が感じられない作りが残念でした。 ゲームで言えばギアーズの世界観みたいなもんですよ。 設定や表現は統一されていて良いのだが変化無いよね。 質は高いが、心に残らない。 馬鹿イベントは 秘密の司令部に向うシーン。 バイクロボvsクレーン車。 磁石地雷原関連。 バイクロボ捕獲シーン。 妊娠中の嫁さんがへりに乗ってお出迎え。 心臓移植。 まぁ観れば分かります。 まぁ一言言うなら 「良い所悪い所色々有りますが、まぁ楽しめます・・・ でも・・・カイルって誰!」 |