シェリル・ノーム

観賞日記

劇場版マクロスF
虚空歌姫 イツワリノウタヒメ

シナリオ展開キャラ表現映像満足度シェリル
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いつも行っているチネチッタがイベントで1000円Dayだったので
何か観ようかと思ったのだが
2010年の一発目に相応しい映画が何も無い。
再びアバターを観ようかと思ったがイベント対象外だし、
内容は何度も観る映画でも無いし・・・。
何も無いので1000円という事もあり
「マクロス」
で良いやと選択してみました。

どういう訳か公開からひと月半経っているいるのに
まだ上映されている。
アニメなんて2週間で消えゆくもんでしょう?
と思って馬鹿にしながらチケットを買うと
結構な人が入っている。
勿論、日が経つので小さなスペースでの上映なのだが
あれ?こんなに観に来る人がいるの?
何度も足を運んでいる濃いファンがいるんでしょうなぁ・・・。


さて映画
導入から中盤までアニメフローそのままです。
イベント内容やフラグは劇場用に変更されていたり、
はしょられていたりしますが
シェリルとアルトの流れや、
アルトの入隊、
ランカの歌手デビューの辺りなど
アニメのフローと同様の流れです。

しかし、2時間映画の主人公は
ランカやアルトを押しのけシェリルのワンマンショー。
とにかくシェリル映画でした。
個人的にはシェリル萌えなので全く問題無いのですが、
ランカがオマケ過ぎないか???
取って付けたランカフローが有るが
ここまでシェリルシェリルするなら要らないのでは?
そのぐらいシェリルの映画で
ランカが重要人物化されていない映画でした。


とにかくマクロスと言えば歌姫なので
ハリウッドも真っ青な5分に1回
歌が流れると言っても良いぐらい歌ってますな。
しかし、
アニメの様に歌有り、バトル有りと2つのキャッチを有効に使っておらず
とにかく歌もしくはシェリルとアルトの関連フローが延々続きます。
バルキリーの登場は最初のフロンティアへのバジュラ襲撃バトル以来
ラストバトルまで出てきません・・・。

まぁ正直途中は飽きました。
特にアニメアニメしているランカフローは我慢出来ない物があり
その緩急として
バトルを差し込んであるアニメ版なら我慢出来たのですが
劇場版はバトルが差し込まれ無いので

「なんだか南いらいらする〜」


そんなこんなで
長々とキャラクターフローを続けて
どうやってアニメ版の終幕に近づけるの?
と思っていたら劇場用シナリオになっておりました。
シェリルとグレイスに
ギャラクシーから送り込まれたスパイとの容疑が掛けられるのだが
そのギャラクシーがバジュラ艦隊に襲撃され、
シェリルのコンサートの歌声に引かれるように
バジュラ艦隊がフォールドでフロンティアに向かってくる。

コンサートの真っ最中にバジュラがフロンティアに突撃してくる。
シェリルは襲撃されながらも歌い戦い続ける。
そして、ランカが狙われる。

映画の合間合間に
ランカの歌声でバジュラやアイクンが反応するシーンは有りますが
ここでバジュラが直接ランカを捕えに来たので
はっきりと重要人物化しますが・・・
あれ?ランカの役目ってこんな感じ止まりなの???
一度捕まったランカをアルトが救出し、
シェリルとランカのツインボーカルで敵艦隊を撃退しました。
めでたしめでたし・・・。


どういう訳かグレイスが良い人に見える行動を取るし、
ミシェルはアニメ通りにヤラレ役だったのだが・・・生きてるし・・・。
ランカは最後までオマケキャラ止まりだし・・・。
シェリルは綺麗なヒロインのまま終わってしまうし・・・。

アニメ版はお高いキャラ、歌姫ヒロインが
どんどん用無し扱いにされ、
ヒロインの座をランカに取られ、
幼少期の生い立ち部分が明かされて・・・
とシェリルの可哀想な凋落ぶりに
ユーザーが同情していく流れが気に入っていたのに
普通にメインヒロインとして最初から最後まで立ち振舞ってしまっている。
人気キャラなので仕方が無いし、
シェリル中心の組み立ては喜ばしいのだが
何か物足りない。何か違うと感じる。

まぁそれもこれも劇場版に続編が有るからという事なのだが・・・
それでも何か府に落ちない。


面白く無かった訳では無いし、
シェリル映画だったし、
バトルはスピード感あるし
と当たり障り無い内容なので問題無いのだが・・・
豪華主義になっていて毒や捻りが無いのが物足りないのかなぁ。
贅沢な不満点だが身体や脳がそういう反応をしているので仕方が無い。
まぁ沢山のユーザーが満足出来る仕立てに仕上がっているのは
良い事だと思います。

レビュー点はアニメを観ているユーザー補正点が入っています。
アニメを知らない人は全項目-1点でしょうな。
というよりアニメ知らないと何の事か分かりません・・・。


設定が未来なので
携帯電話のビジュアルスクリーンや
コンサートでのLIVE演出などは
アニメの中で3D表現しているのですが、
これが3D対応だったらなぁ・・・
とか、バルキリーのバトルが3Dで観れたらなぁ・・・
とか、シェリル七変化が3Dで観れたらなぁ・・・
とか、思ったりはしました。

アバター3Dを観た後に観る映画がアニメってと思ったのですが
やっぱり3Dで映像化していれば良いのに・・・
と物足りなさを感じましたよ。


シェリルのコンサートに来て、
何か画面にストーリーが流れている程度に観れば
何にも分からない人でも楽しめるかも???
何度も言いますがそれだけシェリルによるシェリルの為の映画でした。



まぁ一言言うなら
シェリルの台詞を一言にしようと思いましたが、
そのまま過ぎるので止めときます・・・。

「銀河の妖精ここに在り・・・シェリル萌えを素直に楽しみましょう。」


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ランカ・リー