夢はじめ

シツケ

シツケは英語で行うことにした。

というのも・・。

保育園に通うカズマは、この4月から週1回だけ英会話教室にも通い始めた。(教室といっても、遊びの延長みたいな感じなので、カズマも楽しんで通っている。)。

そこで、ライムのシツケに英語を取り入れれば、カズマも楽しんでやってくれるのでは? という考えから。

もうひとつの理由としては、日本語だと言い方がいっぱいあって表現が曖昧になるから、英語の方がいいなぁと感じたからだった。

最初はcome(おいで)とsit(おすわり)・・生後85日目くらいにスタート

これは案外と早く覚えてくれた。

ライムの目の前に座り『sit』と声をかける。

ウロウロしていたライムがペタっと座ったら、すかさず『good』と優しく言いながらなでる&オヤツを与える。

『なんじゃ?』と首をかしげるライムから少し離れ、『ライム、come』と呼ぶ。

チョコチョコと寄ってきたら『good』と褒めて『sit』と促す。

訳もわからず座ったところで『good! sit good』と言いながらオヤツを与え、オシリの辺りをなでる。

興奮するような大げさな褒め方ではなく、小さな声で優しく褒めるように。

3日もすれば、ほぼ完璧に出来るようになっていた。

次はdown(伏せ)・・生後90日目くらいにスタート

これはちょっと頑張った。

ただ、コーギーって拗ねるとバタッと伏せる習性があるのかな?

もともと伏せの姿勢は得意?なのが好都合だった。

おすわりしているライムに『down down』と言うと『この人、何言ってるのかわからないわ!』みたいにバタっと伏せたので、すかさず『good!』と褒める。

『えっ?なになに?? 何で褒められたの?』

おすわりの時よりも戸惑っているのがわかったけれど、何度もやるうちに理解できたみたいで、結局1週間かからないくらいで完璧に出来るようになった。

次はstay(まて)・・downと同時期スタート

“まて”は『wait』もあるんだけど、今回のは“とどまる”の方。

おすわりしているライムに『stay stay』と言いながら後ずさり。

立ち上がったり歩いたりしたら『no』と言ってライムのそばに戻り、また『sit』からやり直し。

最初は2〜3歩。成功したら次は5歩・・。

ちゃんと待てたら『come』で呼んで『good』&オヤツ。

成功率が高くなってきたら『down』の姿勢から・・。

ライムってちょっと酔っ払いオヤジ的なところがあって、嫌なことがあると『ワンワン』じゃなくて『ウェンウェンウェン・・』って文句言うの(笑)。

『まて』の練習の時は、その文句がかなり多かったような気がする。

でもこれが出来ないと、なかなか一緒に外へお出掛け出来ないしなぁ。

よし!頑張ろっ!!って気合いを入れて・・。

まぁ今は何とか『待て』出来てるかな?

さて・・と。

じゃぁ次は『お手』!!

・・・ん?

『お手』って英語で何て言うんだろ?

・・・。っていうか、お手ってシツケとは違う・・か?

でも出来た方が可愛いなぁ♪ まぁそのうち遊びとして、これだけは日本語でやってみるかぁ??

はじめの1歩

ワクチン接種も終わり、いよいよ念願の散歩デビューの日を迎えた。

家の中での練習は完璧。

我が家の狭小ベランダでの“日光浴”も体験済だけれど、実際にリードを付けて外を歩くことには不安があった。

デビュー当日。パパが仕事だったので、カズマとふたりで町内を一周することにした。

玄関で首輪にリードをつなぎ、とりあえず抱っこして外に出た。

“緊張して動けないかな?”なんて思いながらそっと地面に降ろしてみると、フンフン、フンフンと忙しそうに嗅ぎ回りながらチョコチョコと歩き出した。

駐車中の車、植木鉢、他のワンちゃんのオシッコの跡(らしきもの)、風で飛んでいる葉っぱ・・。

とにかく初めての経験に、ライムも困惑気味に見えた。

でもお兄ちゃんが“ライムcome!”といいながら先を歩くと、一生懸命にチョコマカとついて歩いてくれたので、私はほとんど困らなかった。

 落ちている物を食べないように。

 極力、人に近づかないように。

 大通り(信号)では抱っこするように。

とにかく3人ともが初めての“散歩”なのだから、慎重に慎重に歩いた感じだった。

“お水係”のカズマは、首から〈散歩用給水器〉をぶら下げて『ノドが渇いたらお兄ちゃんがお水あげるからね♪』なんて言いながら楽しそうに歩いていた。

『車の来ない所だけ』という約束で、カズマにリードを引かせてやると、小さいふたりがチョコチョコと歩く感じがとっても可愛かった(親ばか・笑)

翌日は日曜日。

パパもお休み、天気もまぁまぁの快晴だったので、私達は『待ってました!』とばかりに車を走らせ、鴨川へ向かった。(京都は犬連れOKのスポットが非常に少ないんだけれど、そんな京都の中にあって“鴨川沿い”は犬連れに人気の散歩スポットです。)

最初は初めての芝生に少し戸惑っているみたいだったけれど、そのうち大好きなお兄ちゃんについて元気に走り回っていた。

でも・・・。

散歩デビュー間もないくせに、ライムってちっともビビってる気配が無いなぁ。

他の犬が“ワンワン”って威嚇しても、クンクンしながら近寄って来ても知らん顔。

これってもしかして“ライムは気が強い”ってことなのかな?

それとも“我が道を行く”タイプ??

まぁ何はともあれ、初めての散歩は無事に終わり、家に帰るとカズマもライムもぐ〜っすり眠りました♪

乳歯ポロポロ?

〜そのうち乳歯が抜けて部屋にポロポロ落ちるよ〜

犬を飼っている友達からそんな話を聞いていたので楽しみにしていたある日。

ライムが噛み噛みして遊んでいるおもちゃに血が!!

最初は『ケガした!!』と慌てたけれど、すぐに『もしかして?』と気づいてライムの口を開けてみる。

・・下の前歯が1本無い!! あれっ?じゃぁ抜けた歯は?・・

ライムはキョトンとしていたけれど、どうやら記念すべき1本目の歯は、ライムのおなかに収まってしまったみたいだった。

うぅ〜ん残念。よぉし、次こそは拾うぞ!!

そう意気込んだけれど、食いしん坊ライムはその後も抜けた歯を食べてしまい、なかなか手に入れることは出来なかった。(結局、10月20日−生後4ヶ月と10日目現在、ゲット出来たのは、奥歯1本だけであります(涙)。

へんねし

京都弁で“ねたみ”“ひがみ”のこと。

ライムとカズマは、最近では見ていてほのぼのするくらい仲良しな時も増えて来たんだけれど、カズマがパパと仲良くすると、途端にライムがカズマに対して攻撃的になる。

何度怒っても、カズマに飛びついたり『うぅ〜!!』ってうなったりするし・・。

『仕方ないなぁ』って、パパがライムに優しくすると、今度は反対に、カズマが“へんねし”を起こす。

夢中で遊んでいるライムからおもちゃを取り上げてみたり、ライムが嫌がる大きな音をさせてみたり・・。

そして、事ある毎に“カズマの方がライムより可愛い?”って聞いたり、“カズマはライムより頑張ってるもん!”って言ってみたり・・。

まぁ、こうなることは“犬を飼う”と決めた時から覚悟していたし、言ってみれば私の思惑通りなんだけれど、息子にも娘にもホント疲れるわ(苦笑)。

愛情は“分数”ではなくて“足し算”だと思う。

ライムを好きになったからといって、カズマに向けていた愛情の何%かがライムに移行するのとは違うんだよ。

むしろ、ライムを好きという気持ちが生まれて、そのライムと仲良くするカズマを見ることで、カズマに対する愛情はますますアップするのに・・。

そんなこと、4歳児に理解できるはず無いよね。

うぅん、ホントは理解出来てるんだよ。ただ、どうしてもその感情が抑えられないだけ・・。

パパとママの愛情が100%自分に向いているという確信が得られない不安と、ライムに注がれるパパとママの愛情へのいらだち。

・・・カズマは強い子だから、きっと乗り越えてくれるよね?・・・

その期待・・。カズマには重すぎるのかな?

まぁ確かに、自分から望んで“お兄ちゃん”になったわけじゃなくて、ある日突然、自分より手の掛かる存在が家にやってきて、『はい、あなたは今日からお兄ちゃんになったんだから、しっかりしなさい!』なんて言われても困るよね。

だから何回も何回も、時間をかけてゆっくり説明してあげよう。

パパとママは、カズマのことが大・大・大・大・だぁ〜いすきだよ♪って!

でも・・。

ライム、お願いだから“へんねし”起こして、トイレ以外の場所で人の顔を見ながらウンチ&オシッコ攻撃するのはやめてくれぇ〜い!!

将来有望?

生後4ヶ月半を過ぎた頃から、ライムが急に始めた『遊び』がある。

大好きなピギーガムをカミカミしている最中に、いきなり(たぶん楽しくて気分がノリノリになった時)くわえていたガムを空中に放りあげるの。

そして、まるで狙っていた獲物をしとめるかのように、ジャンプしてガブっとキャッチ!

捕まえた獲物(っていってもガムなんだけど・笑)を、頭をブンブン振り回しながらもてあそび、『それっ』とばかりにまた空中へ。

キャッチ出来なかったガムが着地すると、『逃がちゃないわよっ』と追いかけて、前足で『えいっ』と捕まえる。

その時のライムの姿は本当に楽しそうで、見ていて思わずプッと吹き出してしまうほど。

でもね・・。吠えたりはしないから、いくら遊んでくれてもいいんだけど、とにかくそれが始まったら“避難”しないと巻き添えを食うから困る。

間違って噛まれることはほとんどないんだけど、勢いあまって寝ころんでいる私の顔の上にジャンプとかして来られたら、さすがに『ぎょぇ〜!!』って感じだもんね(笑)。

ん? でもこれはもしかしてフリスビー犬になる才能があるってこと??

えぇ〜!! どうしよう。フリスビー犬の世界チャンピオンとかになっちゃったりしてぇ〜!!!

・・・(-_-)  ←ぽわんパパ

根っからの楽天家&単細胞のぽわんママ。

今日もとぉ〜っても幸せどぇ〜す♪

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