夢はじめ

あしょんでほちいの♪(遊んで欲しいの)

いつ頃からか、ライムが自分でオモチャを持ってきて私達の前に座るようになった。

オモチャは口にくわえたままで、その姿はさながら『あしょんで!』とでも言っているみたいに見える。

ボールを持って来た時は、ポーンと放ってやるとワーイワーイ♪みたいな感じで取りに行って、また戻ってきて『もう一回♪』みたいな顔。

コットンなら、引っ張りあい。

しばらく遊んで飽きたら、勝手にやめてバタッと寝ちゃうの。

お兄ちゃんも『ママ見てぇ〜』、『一緒にこれやろ〜よぉ』って持ってくるけど、ライムもやっぱり“お子ちゃま”なんだなぁ♪

そういえば、パパにきつく怒られたり、はずみでカプっと噛んだり(っていうか歯が当たったり)したら、すぐにパパの所へ行ってスリスリしながら膝の上に寝そべるようにもなったなぁ。

その時のライムったら、『あっ!しまった!! おとぉさんごめんなしゃい♪』 みたいに見えるからおもしろいよ。

もちろん犬と人間だから仕草は全く違うんだけど、ホントにもうひとり子供が増えたみたいな錯覚を起こしてしまう今日この頃です。

最後の1本

順調に抜けていた乳歯だけれど、キバの横の犬歯だけがなかなか抜けずにいた。

『もうそろそろ抜けないと、永久歯にも影響があるかも知れないから、今度お医者さんに行ったら相談してみよう』

そんなことを話していたある日=生後8ヶ月ちょっと=、ライムが噛んでいた所にポツっと赤い点・・血だ!

焦って口の中を見たら、キバの横にポッカリ穴が空いていた。

ひょぇ〜!! いつ抜けたぁ?歯は?抜けたヤツどうしたぁ??

・・たぶんまだ結構しっかりくっついていたんだと思われる乳歯は、ちょっと無理矢理に抜けたみたいで、前回までより出血量が多かった。(っていってもポチっとだけど・笑)

『ショックや〜! さっきまであったのにぃ!! まだ抜けなさそうやなぁって思ってたのにぃ〜!!!』

パパはそれから必死でそこら辺を探し回ったけれど、今回もライムは自分の歯を美味しく食べてしまった様子でした。

ついにライムの乳歯は、残り1本になりました。

これが抜ける日は近い!

最後は絶対ゲットするぞぉ〜(^o^)/

・・翌日、思いもよらない部屋の隅に落ちていた犬歯を無事にゲットできました♪

子供との関わり

散歩の時、公園で遊んでいる時、犬を見るとたくさんの子供達が近づいて来る。

ライムは余程のことがないと吠えたり威嚇したりはしないけれど、小さい子供から見れば“大きくてちょっと怖い”存在。

だからほとんどの子供は“触りたいけど大丈夫かなぁ?”みたいな顔をしている。

ぽわんママは、そんな時、いつも子供にこう聞くの。『ワンちゃん好き?』

子供はすごく良い顔をする。『うん!大好き!!』

『じゃぁ触ってみる?』

『うん!』

ある意味すごく恐いことなんだよね。

もしもライムが急に吠えたり、間違って噛んじゃったりしたら、たぶんその子はずっと“犬嫌い”になってしまうでしょ?

それだけは絶対に避けたい・・それが本心。

だから一番安全なのは、たぶん絶対に他人に・・ましてや子供には触らせないことなのかも知れない。

でも、私は自分が“犬好き”で、いつも“触らせて欲しいなぁ”って思っていた子供だったから、子供の心を思うと、危険だとわかっていても触らせてあげたいって思うんだよね。

『ちょっと待っててね。』

子供にそう声をかけ、ライムのそばに座りマズルを持って撫でながら『良かったね。ナデナデしてもらえるよ』と話しかけると、最近では素直に座って(時には伏せて)じっとしてくれるようになった。

『いいよ。』

そう促すと、みんな恐る恐る近づいてきてそぉっとナデナデ・・。

『うわぁ軟らか〜い。温かいなぁ。この子シッポないの?何で切ってしまうの?女の子?名前は?』

子供の質問攻め。それでも私は出来るだけ誤魔化さないように説明してあげる。

もちろんライムの負担になったら困るので長時間はしないけど、ナデナデしてもらっているライムにとっても、それはなかなか心地よい時間みたいだ。

『ありがとう。バイバイ♪』

そう言って別れる時の、あの子供の満足げな表情。

あの子達がこの先、犬と一緒に暮らすかどうかはわからないけれど、犬を好きになるという事がどれだけステキなことかを知ってもらえたら、私は嬉しいと思う。(もちろん犬以外の動物も・・だけど)

この間公園で、やっとヨチヨチ歩けるようになった赤ちゃんが『わんわん!』って言って近づいてきた。

赤ちゃんのママさんが相当な犬好きらしく、『○○ちゃん、ほらワンワンだよ。さわらせてもらおうか?』って赤ちゃんに言うんだけど、赤ちゃんもなかなか勇気が出せずにオズオズ・・。

そしたらママが『ほら、一緒に触らせてもらおう♪』って先にトコトコ来たんだよね。

そしたらその子、頑張って近づいてきて・・。

そぉ〜っとそぉ〜っと・・チョコっと触ったの。

そしたらそれを見てパパさんとママさんが『うわぁ触れたねぇ。良かったねぇ。』って、我が子の頑張りに感激して褒めていた。

あのときのあの子の満面の笑み♪

きっとあんな小さな子だから、すっごく勇気を出したんだと思う。

たかが犬にさわっただけ・・でもね、動物とふれあうことが子供の心に与える影響力ってすごく大きな意味を持っていると私は思う。

カズマの心の成長が、そんな私の思いを確信に変えてくれるから・・。

私はこれからも子供と動物の関わりを大事にしていきたい。

世界中の子供達が、優しい大人になれるように・・。

ぽわマのささやかな願いです♪

鼻突き(びつき)炸裂!!

コーギーは“人好き”だ。

っていうか、たぶん犬はほとんど“人好き”なんだろうけど、ライムの場合、まだ子犬だから余計に“人間”が好き。

玄関のピンポンが鳴ったら『あっ誰か来たわ♪』みたいに『ワンワン』言いながら喜んでいる。

ママが電話していたら、まるで子供が『だれだれ?代わって!!』って催促するみたいに、ワンワン言ったり落ち着き無く歩き回ったりする。

散歩中に誰かが近寄ってきたら、何の迷いもなく『アタシの所へ来てくれるわ♪』みたいに待ちかまえている。

・・・と、そこまでは別にいいんだけど、問題はその先。

実際にその“誰か”がライムをナデナデしようとしたとき!!

勢いよくジャ〜ンプ!鼻先で相手の顔面にタ〜ックル!!!

もちろん押さえてはいるんだよ。

でも油断してる時だってやっぱりあるわけで・・。

で、結果は・・ママ謝りまくり・・。(-_-)

そう、これが“頭突き”ならぬ“鼻突き”の正体なのだ。

このネーミングを教えてくれたのは、コーギーの商品をたくさん扱っている“ドッグ&ライフ”の店長さん。

もちろん店長にもこの鼻突きを炸裂させ、そのネーミングを教えてもらったんだけど(>_<)

ナデナデしてくれる人には一応、前もってキチンと『服が汚れますよ』と断っているから、飛びつくことで洋服が汚れたとしてもまぁ多少は許してもらえるけれど、鼻突きをまともに受けたら、これがシャレにならないくらい痛い。

どんなに犬好きな人でも、やっぱり多少はビックリするし、痛い思いをするのはイヤだと思うから、本当に平謝り・・なんだよねぇ。

とりあえず一度鼻突きをしたら気が済むみたいなんだけど、逆に言えば『一度鼻突きをしなければ気が済まない』ということで・・。

ライムはまだ0歳児。

見た目は11sの巨体(成犬)でも、まだまだ性格は“立派なおこちゃま”なのです・・。

乳歯にさよなら

この“夢はじめ”で“最後の一本”を書いてから、はや1ヶ月。

片方が抜けたのだから残りの一本も同じようにすぐに抜けるものだと思っていたのに、この“最後の一本”がかなり強情で、全く抜ける気配が無かった。

ちょうどフロントラインを処方してもらうために病院へ行ったので、その時に先生に『もう抜いてもらった方が良いですか?』と相談してみた。

本当は @手術の内容と時間 A手術にかかる費用 B手術の安全性 といった不安な要素がたくさんあったので、『じゃぁ抜きましょう』と言われるのが恐かったんだけど、先日“ドッグ&ライフ”の店長さんに『あと2週間で抜けなかったらヤバイかも』と言われていたこともあって、とりあえず“相談”したの。

先生はカルテを見て、ライムの口の中を診て

『うぅ〜ん。そろそろ抜ける時期であるのは間違いないね。ただやっぱり麻酔をかけて抜くよりは自然に抜けるのが望ましいね。改良を重ねた小型犬なんかには、最後まで抜けなくて手術したっていう例が多いんだけど、僕が知る限りコーギーくらいの犬種では手術をして抜くという例が少ないです。もちろん、だからといってライムちゃんの歯が絶対に抜けるとは言えないけど、もう少し待ってみても大丈夫だと思うよ。引っ張り合いっことかの遊びを多くしたり、直接、歯をつまんで刺激を与えてあげたりしていたら抜けるんじゃないかな?』

とおっしゃった。

・・営利目的の医者なら、たぶん『じゃぁ今から早速抜きましょう。早く抜かないとダメです。』と言って、手術をして高額な料金を請求するだろう。

人間の医者でもそうだけど、患者にしてみれば“先生のいうこと”は“絶対”なわけで、『先生がそういうのなら抜くべきなんだろう』と信じ込むと思うし。

だから・・私達は改めて『このお医者さんに巡り会って良かった』と思ったんだよね。

それからしばらくは(心配なのはもちろんだけど)、何とか自然に抜けるように頑張ってみようと思い、引っ張り合いをしたり、固めのガムを噛ませてみたりして過ごした。

病院へ行って9日目・・。(これがD&Lの店長に言われた“2週間”の最後の日だったからビックリ!)

コットンを引っ張りあいっこしているとき、パキッという大きな音がしたと思ったら、ライムが急に真顔になってペロペロし始めたので、パパが慌てて口を開けると流血が!

『ヤバイ!抜けた!!探せ探せぇ〜!!』

ママもカズマもヒョェ〜ってな感じで、カーペットの上を必死で探した。

まるでコンタクトレンズを探すような感じで(笑)。

あった♪

乳歯最後の1本を無事にゲットできた喜びと、『あぁこれで手術しなくて済んだ』という安堵感で、パパ&ママ&カズマ全員が歓喜の声をあげると、『なになに?なんでみんな喜んでるの??』と、ライムが耳ペタ&おしりプリ状態で一緒になって興奮していた。

これで乳歯は全部抜けました。

なんだかちょっぴり“大人”になっちゃったみたいだね。

子供の成長・・それは嬉しいことであり、寂しいことである・・。なんてね♪

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