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マカはペルー原産のアブラナ科の植物で、標高4,000m以上、年間平均気温7度以下というきびしい環境下で栽培され、カブやダイコン発酵飲料マカチの仲間で、円錐形の根を煮たり焼いたりして食べたり、乾燥させておかゆに入れたりします。
マカは生命力が強く、土地の養分をすっかり吸い取ってしまうので、一度栽培した土地は数年間不毛になるといわれるほどです。マカにはアルギニン酸やリジンなどの必須アミノ酸、各種ビタミン(B群・C・E)リノール酸やαリノレン酸などの不飽和脂肪酸やミネラル(鉄・亜鉛)が含まれ、米や小麦を上回る栄養価があります。
不飽和脂肪酸は高血圧、高脂血症予防に効果があります。また、カルシウムや鉄はジャガイモ以上で、これらの栄養分が滋養強壮の食材として珍重されてきたのです。
マカの効果には活力増強、精力回復、集中力の向上、ストレス軽減、更年期障害軽減などがあります。これはマカに含まれるアルカロイド、ステロイド、サポニン、タンニン、アントシアニンなどの成分が、内分泌腺の活動を活発化するためと考えられていますまた免疫力を向上させるので、がん予防も期待されます。
サプリメントでの1日の所要量は、300mg〜1,000mgです。

滋養強壮に効き、天然のバイアグラの異名をもちますが、少なくても1ヶ月以上継続して下さい。

〔酵素の活性化、カルシウムの沈着〕
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マグネシウムは体内で約300もの酵素の活性化を担っており、筋肉の収縮を促進、神経の興奮を鎮静、体温や血圧を調節するなどの作用、血液中の糖をエネルギーに転換する助け、カルシウムの沈着、腎臓結石、胆石を防ぐなどの効果があります。また、月経前症候群の症状を緩和したりもします。
マグネシウムが不足すると、筋肉の収縮がうまくいかなくなって、手足にふるえやけいれんが現れます。これが血管で起こると、狭心症や心筋梗塞につながりかねません。また、神経の働きにも影響がでて、イライラしたり興奮しやすくなります。
マグネシウムはカルシウム以上に不足しがちなミネラルです。特にストレスの多い人、加工食品やお酒の好きな人、外食の機会が多い人は、積極的に摂取するべきです。また、マグネシウムはカルシウムとの摂取比率が大切で、カルシウム:マグネシウム=2:1の比率が理想的とされます。良いサプリメントは、このバランスでアミノ酸でキーレイトされたものです。
マグネシウムはコンブ、ホウレンソウ、ヒジキなどに多く含まれており、成人1日あたりの所要量は男性320mg、女性260mgです。一般的な1日あたりの摂取量は260mg〜350mgです、許容上限摂取量は男女とも700mgです。

マリアアザミ(ミルクシスル・オオアザミ)はヨーロッパ各地に自生する菊科植物で、その種子は古くから肝臓病に効く薬草として用いられてきました。近年、肝臓疾患への治療効果が確認され、ドイツでは医薬品として認可。肝疾患、黄疸、胆石、腹膜炎、せき、気管支炎などの治療に使用されています。
マリアアザミに含まれる『シリマリン』は、1968年にミュンヘン大学で種子の有効成分が特定され、化合物分離が成功して『Silymarin (シリマリン)』と名付けられました。シリマリンはドイツ国内において、アメリカのFDAにあたるドイツBGAで1986年に肝硬変、慢性肝炎、アルコール性、化学物質性の肝脂肪浸潤治療にシリマリンの効能が認定されました。肝臓の薬のほとんどが補てんすることにより機能を回復させようというものなので、根本的には肝臓そのものには働かないわけです。
数々の医薬品の開発にもかかわらず、未だに肝臓病が完治されない現在では、日々の生活を改善して自己回復を目指す以外には方法はありません。シリマリンは肝臓の細胞の保護、再生を助ける作用によって自己回復のサポートをします。その後にもシリマリンを常用することにより、アルコール性肝疾患の予防効果も認められています。
サプリメントでの1日の所要量は、150mg〜500mgです。

お酒の好きな方はマルチビタミンと併用して摂ると効果が上がります。

〔骨粗鬆症の予防、疲労をとる助け〕
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マンガンは正常な骨の組成や、消化した食物を体で使うために必要です。また、体が使う酵素を活性させる働きもあります。マンガンが不足すると、記憶力の低下や、運動失調になります。多くのマルチビタミンに1mg〜10mg入っています。
マンガンを多く含む食品:
- ナッツ類
- 緑色野菜
- さや豆類
- 玄米ごはん
- 干しひじき
- ほうれん草
- 抹茶
- 納豆
成人1日あたりの所要量は男性4mg、女性3.5mgです。一般的な1日あたりの摂取量は、5mg〜10mgです。

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:: ミネラルとは ::
あらゆる物質をつくる基本単位が元素です。人間の体もその例外ではなく、元素からできています。体重の95%を酸素、炭素、水素、窒素、が占めますが、残りの5%がミネラルと呼ばれる約20種類の元素なのです。ミネラルとは英語で鉱物の意味で無機物です。このうち生命維持に必要なものを栄養学では無機質、またはミネラルと呼んでいるのです。
ミネラルは骨や歯などの骨格を形成し、たんぱく質や脂質の成分となるなど、体の構成部分として重要な役割を担っています。また血液や体液のpHや浸透圧を正常に保つ生体機能調整、酵素の補助因子やホルモンの成分になる働きがあります。必要量はわずかなため、ビタミンとともに微量栄養素と呼ばれています。ミネラルは体内で合成されないため、外部から摂取するしかない栄養素です。
:: ミネラルの種類 ::
各国で栄養所要量が定められているミネラルは15種類あります。そのうち、ある程度まとまった量が必要なものは、カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、塩素で、日本では食品から毎日100mg以上補給しているこれらを必須元素、または必須ミネラルと呼んでいます。
一方、必要量がごくわずかなものを微量必須元素、または微量必須ミネラルと呼び、銅、鉄、クロム、マンガン、モリブデン、セレン、亜鉛(あえん)、ヨウ素、フッ素が該当します。
現在日本では、前記のミネラルのうち、食塩として取り扱う塩素とナトリウム、また資料不足のフッ素を除いた13項目について所要量と許容上限摂取量が策定されています。なお、摂取の必要なミネラルの種類は食生活のちがいにより異なり、万国共通ではありません。
:: ミネラルの所要量と許容上限摂取量(成人の場合) ::
種 類 |
性別 |
所要量 |
許容の上限摂取量 |
カルシウム |
男
女 |
700mg
600mg |
2500mg
2500mg |
鉄 |
男
女 |
10mg
12mg |
40mg
40mg |
リン |
男女 |
700mg |
4000mg |
マグネシウム |
男
女 |
310〜320mg
250〜260mg |
650〜700mg
650〜700mg |
カリウム |
男女 |
2000mg |
― |
銅 |
男
女 |
1.8mg
1.6mg |
9mg
9mg |
ヨウ素 |
男女 |
150μg |
3mg |
マンガン |
男
女 |
4.0mg
3.0〜3.5mg |
10mg
10mg |
セレン |
男
女 |
50〜60μg
45μg |
250μg
250μg |
亜鉛 |
男
女 |
11〜12mg
9〜10mg |
100mg
100mg |
クロム |
男
女 |
30〜35μg
25〜30μg |
250μg
250μg |
モリブデン |
男
女 |
30μg
25μg |
250μg
250μg |
※ ナトリウムは1日の目標摂取量10g未満(食塩当量)
:: 不足がちのミネラル、カルシウム ::
日本人は世界一カルシウムをたくさん食べていながら、血液中のカルシウムは世界一不足しているといわれます。その原因は火山灰土におおわれた地域が多く、土壌のカルシウムが少ないことと、小魚の骨など吸収されにくいカルシウムを多くとっていることなどです。
体内には体重の2%前後のカルシウムがあり、その99%は骨の成分です。残りは細胞内と、血清中(けっせいちゅう)にイオンとして溶け込み、神経刺激の伝達、心筋の運動調整、中枢神経を鎮めてストレスを緩和させるなどの働きをします。また、脳細胞内に不要なアルミニウムが入って起こる痴ほう症を予防します。
カルシウムが不足すると、血清中の濃度を一定に保つために骨に蓄えられたカルシウムが溶けだし、骨粗鬆症になります。ストレスに弱くなり、イライラしたり寝つきが悪くなったりもします。さらに細胞内のカルシウム量が減ると、高血圧、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の原因となり、細胞の機能低下による老化も起こります。
ミネラルバランスのうえから、もっともカルシウムの吸収率が高いのがカルシウムとリンとの比率が2対1のときです。しかし加工食品の摂取などで、現在は逆転して1対1.5くらいになっています。また、マグネシウムとでは、一方が増えれば一方が減るという相補関係があり、カルシウムとマグネシウムの比率を2対1に保つよういわれています。
:: 若い女性に多い鉄欠乏性貧血 ::
鉄の摂取量は、平均では所要量を上回っています。しかし40歳代までの女性は不足ぎみで、とくに思春期から30歳代までは所要量の8割強しか充足していません。女性は月経により鉄の喪失が多くなるためで、この年代の女性の5〜10%が鉄欠乏性貧血、さらに潜在性鉄欠乏は半数近くにものぼるといわれています。
鉄は赤血球の主成分ヘモグロビンに存在し、ガス交換を行うほか、筋肉中にミオグロビンというかたちで存在して、筋肉中の酸素運搬や酸化・還元反応にも関与しています。体内の鉄の3割近くは肝臓や脾臓(ひぞう)に貯蔵されて不足分を補いますし、鉄はくり返し利用される性質があるので、所要量は微量ですみます。しかし尿や汗で1日に1mg程度は排出されるので、寿命が120日のヘモグロビンの濃度を保つために、毎日一定量を補給する必要があります。
鉄が不足すると体が酸欠状態になり、息切れや動悸(どうき)、無力感、食欲不振などになります。チョークや土などを食べる異食症も鉄欠乏と関係があります。
:: ミネラルのサプリメント ::
ミネラルは過剰摂取すると中毒症を起こすので、不足ぎみのカルシウムと鉄を主体としたもの以外のサプリメントは、過剰にとらないように注意しましょう。また、鉄製剤や鉄を多く含むサプリメントは胃腸に負担になることが多いので、胃弱の人は注意が必要です。
カルシウムはビタミンDと一緒に摂ると吸収がよくなるので、ビタミンD3を配合したタイプが効率的です。マグネシウムとの比率が2対1のものがドロマイトです。これは太古、サンゴが海底に堆積して石灰岩を形成したのち、その一部が海水中のマグネシウムと置き換わった天然の鉱物で、純度・吸収率ともに高いのが特徴です。
鉄の吸収率は低く、特に植物性食品に含まれる非ヘム鉄の吸収率は5%ほどです。非ヘム鉄はビタミンCを一緒に摂ると吸収率がアップするので、ビタミンC配合のタイプが効率的です。一方、赤身の肉や魚に多いヘム鉄は吸収率が23〜35%と高いため、このヘム鉄を動物の血液から抽出した製品があります。欧米では血液由来の感染症を未然に防ぐため、鶏卵(けいらん)から抽出した「たんぱく鉄」がおもに出回っています。
鉄欠乏性貧血では、症状が改善したあとでも体内の貯蔵分を回復させるため、数か月は鉄を補給する必要があります。それにはサプリメントの活用が有効です。

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メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、生体内に備わっている周期的リズムに関係が深く、睡眠サイクルを正常化する調節をします。
脳は光りの変化に応じてメラトニンを分泌し、夜間になるとメラトニンの分泌量が多くなります。
メラトニンのサプリメントは時差ボケや不眠症に効果があり、また睡眠を促進し、眠りにつくのに時間がすみやかになるところから、海外などでは、天然の睡眠薬と親しまれています。
メラトニンには抗酸化作用や活性酸素を解毒する働きがあり、酸化によるダメージから細胞を守り、酸化によるダメージはアルツハイマー病など、多くの病気の原因となります。
最近の研究の発表によると、試験管内実験において、メラトニンには脳のアミロイド形成の原因となる酸化ダメージを抑制し、アルツハイマー病を予防する働きがあることが判ったそうです。
また他の実験では、高齢の動物の飲み水にメラトニンを加えたところ、寿命が大幅に延びたばかりか、老化を示す多くの症状が改善されました。
人間においても年齢とともにメラトニン量が低下しますが、メラトニン量を若いころのレベルに戻すことにより、老化による肉体的、精神的衰えを防ぎ、遅らせることが出来ると考えられています。
サプリメントでの1日の所要量は、1mg〜3mgです。

メラトニンは、日本では認可されていませんが、海外から簡単にインターネットなどで入手可能です。
注意:
精神安定剤を飲んでいる場合は医師に相談してください、また自己免疫疾患の方は、免疫機能を過剰に刺激するのでご使用しないで下さい。

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