ナミビア共和国のもうひとつ世界遺産を散策。
化石の森は、太古の風景が想像できます。

 
トゥウェイフルフォンテーン(世界遺産)
場所:ナミビア  

トゥウェイフルフォンテーンの線画群は西暦1000年までの2000年ほどの間に作り上げられたものである。そこに描かれているのはサイ、ゾウ、ダチョウ、キリンなどで、人や動物の足跡も刻まれている。こうした線画は、この地方で狩猟採集生活を営んでいた人々が、宗教上の儀礼の一環として描いたものと考えられている。中には、有名なライオンマンのように人が動物に変身するさまを描いたものもある。
考古学者たちは、トゥウェイフルフォンテーンの2つの場所で、石の加工品、ペンダント、ビーズなどを含む遺物を発掘している。
また、一帯には6箇所のロック・シェルターがあり、赤いオーカーで描いた彩色画も見つかっている。
西暦1000年ごろに線刻画が途絶えてしまったのは、その頃にはこの地に牧畜民が移り住むようになったためと考えられている。

 
   
 
 
 
   
 
 
 
   
 


ナミビアの北西部、大西洋から少し内陸に入った場所に「化石の森」と呼ばれる自然保護区があります。

その昔2.8億年程前にアフリカ大陸がまだ今の地形ではなかった頃、巨大な洪水が起こり、木々を引き抜き、中央アフリカからこの地まで押し流して来たと考えられています。
なぜなら、この木々はモミやマツの原型といわれる種類で、ナミビアで育つものではないのです。
とても想像できない年月ですが、この「化石の森」には化石化した木の幹が約50もあり、最も大きい物で長さ30m、幹の胴囲が6mになるものも見ることが出来ます。