写真集・画集

*バースの写真集については,「Bath関係の本」をご覧ください。

■「イギリスの田舎 サフォーク地方を訪ねて」

ジョニー・ハイマス 写真・文(学研)\2,600
 イングランド出身の写真家ジョニー・ハイマス氏は1969年に日本を訪れて以来,日本を第二の故郷として定住し日本の自然を撮り続けてきた。娘がイースト・アングリアの東南部にあるサフォーク地方のカレッジに入学したのをきっかけに,彼は妻,娘と共に1年間サフォークに滞在した。その結果生まれたのがこのすばらしい写真集である。英国のカントリーサイドに行ったことがある人ならば,言い知れない郷愁感に襲われるだろうし,まだ行ったことのない人ならぜひとも次回の旅行では訪れてみようという気になるはずだ。それほどこの写真集は美しい。しかも自然や建物だけでなく,村の人々の生き生きとした表情がとてもいい。でも,イギリスの田舎なんて,牛と羊がいるだけでみんな同じさという人も中にはいるかもしれない。そういう人でも,コッツウォルズ湖水地方にはないサフォークの海(北海)の美しい日の出の写真には感嘆の声をあげるだろう。



■「LAKELAND LANDSCAPES」

Rob Talbot & Robin Whiteman, Weidenfeld & Nicolson £19.99.
 湖水地方の美しい風景を収めたハードカバーの大型写真集。四季折々に違った美しい表情を見せる湖,山,草原を見ると,私たちが訪れた夏だけでなく,春や秋の湖水地方も訪れたくなる。



■「Cotswold Scene The Villages and Landscape」

Chris Andrews, The Oxford Picture Library £8.99.
 有名な村から無名の村までコッツウォルズの美しい風景を収めた写真集。コッツウォルズにはまだまだ出会っていない宝物のような風景がたくさんある。イングランドで繰り返し何度でも行ってみたくなるところがコッツウォルズだ。



■「The Wayfarer's Journal ―A Pilgrimage Through the English Countryside―」

John Lloyd & Pat Sellars, Webb & Bower.
 私たちにもなじみのある英国の田舎を中世風のタッチで絵にし,文章にすると,こんなにも美しい本になるのであろうか。ありふれた旅行記がすばらしい奥ゆきをもってくる。しかし,このような「絵になる」街が,英国には昔のまま変わらずたくさんあるのに感心する。