
Profile インディアン 無人島 金庫破り 天狗 ハト 天狗DX Keyword
インディアン (INDIAN) 1990.5.13
SIDE−A
・てふてふ
・洗たくき
・ほしかわ
・インディアンのむすこ |
SIDE−B
・赤いバラ(情熱的な君へ)
・不思議なアイランド
・インディアンのむすめ
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Kuwa Interview
- ―ファーストアルバム作成について
-
- K:「うたかた」は2人の遊びとは言っても、アルバムの製作コンセプトについては、かなり綿密な戦略に基づい
- て製作されています。特に“みなさんにどう聞いてもらうか”“楽しんでもらうか”については、非常に細かな
- 作戦を立てます。この辺も僕とクーさんの楽しさ(たくらみ)ではありますが。
―ではアルバム“インディアン”での作戦とはどんなものだったのでしょうか
K:このアルバムのコンセプトは“陽気にならない陽気なPOPソング”“子どもが口ずさめる童謡”です。特に“口
- ずさめる=簡単で覚えやすい=わかりやすさ”を強めに出しました。
―その結果はどうでした?
K:想像していた以上に大好評でした。1本200円で40本以上売れましたし、特に精琴堂楽器店の方々に好評で、
- ファン層が一気に拡大しました。兼子君は学校の生徒に聞かせたそうですし、ザームも後にこのアルバムの
- リミックス版を作った程、インパクトがありました。
―成功の要因はなんだったと思いますか?
K:まず第一に上記で述べた“わかりやすさ”=素人くささが受けた要因ですね。他の要因では、1)クーさんによ
- るオリジナルジャケット。2)単調なリズムに同じ言葉の繰り返しによる覚えやすさ。3)身内を題材にした身内
- ネタの歌詞。等があります。
―これらの要因も作戦のうちだったのですか
K:そうです。すべて事前の作戦どおりです。「うたかた」って相当に“あざとい”んですよ(笑)。
―このアルバムの代表曲は?
K:後のアンケートで人気があった曲は“インディアンの息子”“てふてふ”です。“てふてふ”は一番最初に出来た
- 曲でほとんど“たま”ですね。これが「うたかた」のルーツです。この掛け声はザームじゃできません、どうして
- もクーさんです。
―“インディアンの息子”については
K:“インディアン”は実験音楽です。これは「うたかた」の大きな柱です。他のアルバムでも“キャンプファイヤー“
- 等の必ず数曲入れています。実はこの実験音楽が一番うけるんですけどね。
―その他の曲については、
K:“不思議なアイランド”は珍しいカバー曲(松宮作詞・コーネン作曲)で島シリーズの1発目です。このシリーズ
- も“無人島”“PS南の島にて”等、必ずアルバムに1曲入れています。“洗たくき”は高校時代に作った古い曲
- のリミックス版です。あとこのアルバムで最も重要な曲は“ほしかわ”です。この曲は僕の「うたかた」を通じて
- のベストソング”です。聞いて貰えればわかりますが、隙が全くないんです。すべての演奏・間奏・台詞・効果
- 音が早いテンポの中にすべて計算の上で入れてます。
―言われてみると“ほしかわ”は隙がありませんね。最後の効果音まで見事に計算されています。
アルバムの最後の曲“笑顔に答える”はちょっと路線が違う気がしますが
K:これは僕の照れです。信じてもらえないかも知れませんが、「うたかた」のお笑い路線でいくには、僕自身かな
- り演技が必要なんです。これで1枚のアルバム通すのは結構キツイんで、最後に自分を出してしまうんです。
- ビートルズで言えばアビーロードのハーマジェスティー的なものです。“無人島”では“プリーズ”。”金庫破り“
- では”夢の中の湖”がそうです。
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