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パウダルコは、アマゾンのジャングルなど南アメリカ熱帯雨林に分布する、高さ40m以上にもなる木のハーブです。アマゾンのジャングルでは古くから自然の植物が薬として重宝され、原住民たちはこの木の樹脂を何世紀もの間、菌の伝染病や湿疹のような皮膚のトラブル時に湿布したり、またはお茶として飲んで、赤痢や大腸炎のような消化不順を治したり、のどの痛みや発熱を緩和したりと、医学的な目的で使用してきました。
パウダルコの樹脂に含まれるラパコールという成分は、寄生虫による感染症に有効であることが1974年に発見されました。また研究の結果、ラパコールはウィルス(インフルエンザ、ヘルペスウイルス、エプステインバーウィルス)の活動を抑えることもわかりました。
パウダルコには血糖値を下げたり、消化を助けたりする効果もあります、免疫システムを高める機能により、口腔や膣のカンジダ症やアレルギーなどにも効果を発揮します。
また抗炎症作用があることがわかり、その抗ヒスタミンのような作用は、花粉症や皮膚のかゆみなどのアレルギー症状の緩和に役立ちます。
サプリメントでの1日の所要量は、500mg〜1,500mgです。

インフルエンザや花粉症などは流行する前に予防のため摂ると良いでしょう。

【パントテン酸(ビタミンB5)】 〜Hyaluronic Acid〜 |
〔不足すると抵抗力や免疫力が低下〕
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炭水化物や脂質の代謝、ストレスへの抵抗力や免疫の強化、善玉コレステロール増加などの働きがあります。不足すると感染症への抵抗力が落ち、食欲不振やイライラを招きます。
パントテン酸を多く含む食品:
- レバー
- ニジマス
- 子持ちカレイ
- 納豆
- 鶏もも肉
- たらこ
成人1日あたりの所要量は男女とも10〜300mg、上限は特にありません。

【ヒアルロン酸】 〜Hyaluronic Acid〜 |
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ヒアルロン酸は、コンドロイチン酸と共にムコ多糖を代表する成分です。
ムコ多糖とは体内の細胞と細胞をつなげ、各機能のはたらきを円滑にする潤滑油のようなもので、不足すると肌のハリがなくなったり体の節々が痛んだりします。ヒアルロン酸の特徴は、その驚異的な保水力でヒアルロン酸1gで6リットルの水分を蓄えることができるとされ、みずみずしい肌を保つためには欠かせません。しかし、ヒアルロン酸の含有量は胎児のときがピークで、年齢とともに減少し、40歳代以降では急速に減少します。
ヒアルロン酸が不足してくると、肌は乾燥して弾力を失い、シワやたるみが目立ったり肌荒れなどのトラブルを起こしやすくなり、見た目の老化のひとつです。ヒアルロン酸は数年前までは注射などによる補給がほとんどでしたが、最近では食品としても開発され、実際に内服することで肌の状態が改善されたなどの報告もあります。また、摂取したヒアルロン酸は消化吸収された後に体内で再合成されるので、吸収されやすいように低分子加工されたサプリメントでの摂取が効率的です。
サプリメントでの1日の所要量は、20mg〜100mgです。
アドバイス:
安全性の高い成分で、副作用や他のサプリメントと併用しても問題ありません。
〔皮膚や髪の健康に〕
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炭水化物、脂質、たんぱく質の代謝を担い、皮膚や髪の健康にも重要な役割をもっています。不足すると、湿疹や抜け毛、白髪の増加のほか、疲労感や憂うつ感などの症状をまねきます。
また、アトピー発症には4つの要因があるといわれていますが、アメリカで行われた実験では、腸内細菌のバランスが崩れることによるビオチン不足が、その中でも最も発生率の高い要因(全体の約50%前後)として挙げられています。
ビオチンを多く含む食品:
- レバー(特に鶏)
- ピーナッツ
- たまご
- クルミ
- きな粉
成人1日あたりの所要量は男女とも25〜300mcg、上限は特にありません。

- ピクノジェノールは、フランス南西部のボルドー地方とピネレー山脈の間の大西洋沿岸に生息するフランス海洋松と呼ばれる松の樹皮より抽出された活性酸素消去抗酸化物質で、全米、ヨーロッパでもPYCNOGENOLとして商標登録出願されています。
ピクノジェノールは、プロシアニジンをはじめ40種類以上の有機酸を含んだ特殊なフラボノイド特性のある、ポリフェノールに属します。このピクノジェノールは近年、活性酸素消去剤として、ビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍、という強い抗酸化作用があることが判明し、欧米で大きな反響を呼び、成人病予防、老化防止の決定版として注目されています。
作用としてはコラーゲンやエラスチンに直接結合してそれらを再編成し、無傷の状態にする働きがあり、これはできてしまったシワさえも取り除くことを意味します。
また、ピクノジェノールはお肌の老化を防ぐだけでなく、ガン・心臓病・脳血栓などの成人病の危険率を下げ、関節炎・アトピー性皮膚炎・花粉症などのアレルギー体質の改善にも役立ちます。
サプリメントでの1日の所要量は、30mg〜60mgです。

活性酸素はたばこやアルコールの大量摂取、激しい運動など体にストレスを加えることによっても大量に増加しますのでそのような方にピクノジェノールのサプリメントをお勧めします。

ミツバチは花粉を採取した後、花粉を後ろ足で丸めだんご状にします。このとき自らの体内から分泌される酵素で固め花粉団子を作り、後ろ脚の花粉バスケットと呼ばれるところに入れて巣に持ち帰るのですが、この花粉団子がビーポーレンなのです。
ビーポレンには、植物が生命を次の世代に伝えていくための遺伝子や、それを育むための栄養素が凝集されています。アメリカで利用されているピーポレンはほとんどが中国とスペイン産のものです。ビーポレンは産地やまた採取植物によってその含有化学物質の内用にかなりの差がありますが、一般的に大変栄養価の高いものはハーブからです、体内で合成することのできない8種類の必須アミノ酸すべてや、健康に欠かせない各種ビタミン、ミネラルなどの多種の成分も含みその内訳は、約44%が炭水化物、28%がタンパク質、14.6〜22.9%がアミノ酸、1〜20%が脂質、2〜2.5%フラボノイド、3.6〜5.9%がビタミンCなどです。また、ステロール、アルカン、トリテルペンなども含んでいます。
ビーポレンは利尿、止血、うっ血の鎮静、便秘などに効果があります。アメリカの研究機関によると、花粉症などのアレルギーで悩む人達に、ビーポーレンでアレルギーの原因となる花粉を体内に大量に入れて、過敏性を除去する療法を施したところ、90%以上の患者の症状が軽減できたという報告がありました。
サプリメントでの1日の所要量は、1,000mg〜2,000mgです。

ビーポーレンは健康に欠かせない各種ビタミンやミネラルなど多種の成分を含む、栄養価の高い食品です。

〔ビタミンとはどんなもの?〕
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ビタミンは有機化合物で、微生物や動植物の生命活動によって生みだされ、燃やすと炭酸ガスと水になります。微量で足りることからミネラルとともに微量栄養素と呼ばれています。ミネラル同様人間の体内では必要量をつくることができません。ですから食事を中心に、不足分はサプリメントで補うしかないのです。
:: ビタミンの種類 ::
ビタミンとして知られる物質は現在代表的なもので13種類あり、大きく水溶性と脂溶性に分けられます。水溶性のビタミンは、B1、B2、B6、B12、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、ビオチンのB群8種類とCで、脂溶性のビタミンはA、D、E、Kです。
:: 所要量と必要量の違い ::
必要量とは、ビタミンが担う生命維持に必要な最低限の分量のことです。必要量以下では欠乏症が起こります。
一方、所要量とは、必要量の2割増し程度の数値のことです。これはビタミンの有効利用率には個人差があるので、効率の悪い人でも欠乏症にならないための安全策です。所要量は欠乏症にならないための目安で、最良の健康状態を維持するためには、その2〜3倍の摂取量が最適と説く学者も多くいます。
:: ビタミン不足になると… ::
ビタミン欠乏症の代表的なものを例に挙げてみましょう。
ビタミンA | 夜盲症 |
ビタミンB1 | かっけ |
ビタミンB2 | 口角炎 |
ビタミンB6 | 皮膚炎・神経炎 |
ビタミンB12 | 悪性貧血 |
ナイアシン | ペラグラ |
パントテン酸 | 足の灼熱感 |
葉酸 | 巨赤芽球性貧血 |
ビタミンC | 壊血病 |
ビタミンD | くる病 |
ビタミンE | 溶血性貧血 |
ビタミンK | 血液凝固障害 |
欠乏症までいかなくても、ビタミン不足になると、不足するビタミンの種類によって様々な症状が現れます。現代人は食生活などによるビタミンB1不足が多く、慢性疲労、食欲不振、動悸、めまいのような症状を訴える人の3割以上が潜在的ビタミンB1欠乏症とまでいわれています。
潜在的ビタミンB1欠乏症の場合、所要量の10倍以上を1〜2週間摂取し、早期に体内貯蔵量を回復させる方法もあります。このためにはサプリメントが有効です。
:: 摂り過ぎると危険な脂溶性ビタミン ::
脂溶性ビタミンは体内に蓄積され過剰症を引き起こすので、許容上限摂取量以下に抑える必要があります。過剰症としてAは脱毛、食欲不振、胎児の形態異常、Dは腎臓でのカルシウム沈着、Kは新生児の溶血性貧血などがあげられます。
なお、Eは脂溶性ですが、全身の脂肪組織に取り込まれるため、過剰症は少ないといわれています。水溶性ビタミンは過剰に摂取しても尿中に排出され、ほとんど心配はありません。
:: 多めに摂取すると病気を予防 ::
ある特定のビタミンを所要量の3〜10倍摂取すると、生理作用以上の働きをして、病気や症状を改善したり予防したりすることが判明しています。ことにビタミンには抗酸化作用や細胞間情報伝達作用があるので、生活習慣病の予防に効果を発揮します。水溶性のビタミンは過剰分が排出されてしまいますが、一時的にでも血中濃度が上がることで、効果が強く働くのです。
しかし、ビタミンはデリケートで、調理や保存で損失するものが少なくありません。前記のような作用を期待するには、通常の食事から摂取するだけではむずかしく、サプリメントを積極的に利用したいものです。
また、ビタミンEは植物油からもとれますが、大量に摂取するとカロリーオーバーになってしまいます。このためサプリメントでとるのがベストとされています。
なお、過剰症の心配のあるビタミンを、薬理効果を求めて上限値を超えて摂取することは、おやめください。
:: ビタミン剤の区分 ::
おもなビタミン剤の種類と、どういう症状に適しているかを以下に記載します。
ビタミンA主体剤 | 目の乾燥感があるとき、夜盲症の予防 |
ビタミンD主体剤 | 骨や歯の発育不全、くる病の予防 |
ビタミンA・D主体剤 | 目の乾燥感があるとき、夜盲症の予防、骨や歯の発育不全、くる病の予防 |
ビタミンB1主体剤 | 肉体疲労時、妊娠授乳期、病中病後、神経痛、筋肉痛、腰痛、肩こり、疲れ目、手足のしびれ、便秘、かっけの予防 |
ビタミンB1・B6・B12主体剤 | 肉体疲労時、妊娠授乳期、病中病後、神経痛、筋肉痛、腰痛、肩こり、五十肩、疲れ目、手足のしびれ |
ビタミンB2主体剤 | 口内炎、口角炎、肌荒れ、にきび、湿疹、かぶれ、ただれ etc... |
ビタミンB6主体剤 | 口内炎、口角炎、肌荒れ、にきび、湿疹、かぶれ、ただれ etc... |
ビタミンB2・B6主体剤 | 口内炎、口角炎、肌荒れ、にきび、湿疹、かぶれ、ただれ etc... |
ビタミンC主体剤 | シミ、ソバカスなどによる色素沈着の緩和、歯ぐきや鼻らの出血予防 |
ビタミンE主体剤 | 末梢血行障害および更年期障害による肩や首すじのこり、手足のしびれ、しもやけや冷えの治療、更年期障害によるのぼせの治療、月経不順 |
ビタミンC・E主体剤 | シミ、ソバカスなどによる色素沈着の緩和、歯ぐきや鼻からの出血予防、末梢血行障害による肩や首すじのこり、手足のしびれ、しもやけや冷えの治療、肉体疲労時、病中病後、老年期 |
総合ビタミン剤 | 滋養強壮、虚弱体質、肉体疲労時、病中病後、発熱性消耗性 疾患、栄養障害、妊娠授乳期、偏食児などの栄養補給 |
:: ビタミン剤の飲み合わせ ::
特定の薬とビタミン剤を同時服用すると、「薬物相互作用」のでるものがあります。投薬中の人は医師や薬剤師と相談してください。
ビタミンB1はアルカリに弱いため、重曹(じゅうそう)の入った胃腸薬と一緒に飲むと効果が悪くなり、ビタミンCと解熱鎮痛剤のアスピリンを併用するとビタミンCの吸収が悪くなります。ビタミンDと抗炎症剤のフェニタレンをいっしょに飲むとビタミンDの血中濃度が低下し、マグネシウム含有製剤とでは高マグネシウム血症になるおそれがあります。ビタミンKと血栓凝固防止剤のワーファリンとの併用では、ワーファリンの作用が低下するといわれています。
ビタミン剤同士でも、ビタミンEとビタミンB2またはB6を併用すると、ビタミンEの作用が低下します。
:: ビタミン剤の服用上の注意事項 ::
くり返しになりますが、過剰症があるビタミンA、D、Kについては上限を厳守してください。
水溶性ビタミンの大量摂取もまったく問題がないわけではなく、ビタミンB2を大量に摂取すると尿が黄色になります。これ自体は問題ないのですが、尿検査で結果が正しく出なくなることがあります。
ビタミンCの化学成分アスコルビン酸は酸度が強く、腸に負担がかかりやすいので、大量に摂取すると下痢になる場合があり、ビタミンEを大量摂取すると胃もたれなどを起こす場合があります。
ビタミン自体には習慣性がありません。しかし、中にはカフェインの含まれているものがあり、それによる習慣性の出てくる可能性もあるので、長期間摂取する人はカフェインが含まれていないのを選びたいものです。
総合ビタミン剤は、通常の食事をとっている人の不足分補給を目的としています。そのため含有ビタミンの量が、所要量の比率とあまりにかけ離れているものは避けた方が無難でしょう。
:: 疾病改善に期待されるビタミンとその摂取量 ::
にきび |
ビタミンE
カロテン |
400IU/1日1〜2回
25,000IU/1日1〜2回 |
歯ぐきからの出血 |
ビタミンC |
1,000mg/1日3回 |
骨折(治りを早める) |
カルシウム ビタミンD |
1,000〜1,500mg/―
400〜500IU/― |
打撲傷 |
ビタミンC |
1,000mg/1日2回 |
切り傷 |
ビタミンC
ビタミンE
亜鉛 |
1,000mg/1日2回
400IU/1日1回
50mg/1日1回 |
花粉症 |
ビタミンB群
ビタミンC
パントテン酸 |
100mg/1日2回
1,000mg/1日3回
1000mg/1日3回 |
頭痛 |
ビタミンB群
ナイアシン |
100mg/1日2回
100mg/1日3回 |
かゆみ |
ビタミンC |
2,000mg/1日2回 |
筋肉痛 |
ビタミンE |
400〜800IU/1日1〜3回 |
感染症 |
ビタミンC |
2,000mg/1日2〜3回 |
骨関節症 |
ニコチン酸 |
500〜2,000mg/1日1回 |
月経障害 |
ビタミンB6
ビタミンE |
100mg/1日1回
100mg/1日1回 |
:: ビタミンの所要量と許容上限摂取量(成人の場合) ::
種 類 |
性別 |
所要量 |
許容の上限摂取量 |
ビタミンA |
男
女 |
5,000〜10,000IU
4,500〜9,000IU |
50,000IU
50,000IU |
ビタミンD |
男女 |
400〜10,000IU |
50,000IU |
ビタミンE |
男女 |
200〜1200IU |
― |
ビタミンK |
男
女 |
65mcg
55mcg |
30,000mcg
30,000mcg |
ビタミンB1 |
男女 |
40〜150mg |
― |
ビタミンB2 |
男女 |
40〜150mg |
― |
ナイアシン |
男女 |
40〜100mg |
― |
ビタミンB6 |
男女 |
40〜150mg |
― |
葉酸 |
男女 |
400〜2,000mcg |
― |
ビタミンB12 |
男女 |
5〜100mcg |
― |
ビオチン |
男女 |
25〜300mcg |
― |
パントテン酸 |
男女 |
10〜300mcg |
― |
ビタミンC |
男女 |
500〜4000mg |
― |

〔粘膜の健康を維持・がんや感染症を予防〕
-
ビタミンAは2種類あります。動物性食品に含まれ、そのままビタミンAとして働くものがレチノール。一方、ベータカロテンに代表されるカロチンは緑黄色野菜に多く含まれ、体内で変化してビタミンAになります。
両者とも最終的な働きは同様ですが、レチノールは摂りすぎると頭痛、発疹、疲労感などの過剰症が出るので注意(上限は成人1日50,000I.U.)。これに対して、カロチンは必要なだけビタミンAとなるので過剰症はなく、残りは抗酸化物質として働きます。
ビタミンAは様々な目の障害(視力低下を除く)の治療、免疫系が適切に機能するのを助けたり、組織や臓器の外層の健康を保ったり、呼吸系の感染に対する抵抗力をつけたりします、また、外用(クリームなど)すれば、ニキビ、浅いシワ、腫れ物などに効果があります。
ビタミンAは、ビタミンBコンプレックス、ビタミンD、ビタミンE、カルシウム、リン、亜鉛と一緒のときに最高の働きをします。
ビタミンAを多く含む食品:
成人1日あたりの所要量は男性5,000〜100,000I.U.、女性4,500〜9,000I.U.です。

〔炭水化物、脂質、たんぱく質の代謝に不可欠。〕
-
ビタミンB群は炭水化物や脂質、たんぱく質の代謝に深くかかわる栄養素でB1、B2、B6、B12など、十数種類があります。ビタミンB群は1つ不足すると、ほかも連鎖的に働きを止めてしまうため、全体をバランスよく摂取することがたいせつです、特にB1、B2、B6、は等量摂取したときに、それぞれが最も効果的に働きます。
また、すべてが水溶性で、その大半は体にためておけないため、毎日摂取する必要があります。ただし、余分なものは尿とともに排出されるため、通常の摂取量では、過剰症の心配はありません。
:: ビタミンB1(チアミン) ::
ビタミンB1は、炭水化物をエネルギーへ転換するのに不可欠な栄養素です。不足すると慢性疲労や気力の減退、情緒不安定や記憶力の低下などの症状がでます。ひどくなれと“かっけ”となり、手足のしびれ、むくみを招きます。
ビタミンB1は水に溶けやすく熱に弱いうえ、水道水の塩素でも破壊されてしまうので、調理中にかなりの量が失われてしまいます。日頃から意識して多めにとるよう心がけましょう。酒やタバコの好きな人は、特に注意が必要です。
なお、ニンニクなどに含まれる硫化アリルはビタミンB1の効力を持続させるので、組み合わせて摂取するのがおすすめです。
ビタミンB1を多く含む食品(可食部100g中):
- 豚ひれ肉・・・・・・・・・・・・1.22mg
- ボンレスハム・・・・・・・・・・0.90mg
- たらこ・・・・・・・・・・・・・0.71mg
- 玄米・・・・・・・・・・・・・・0.41mg
成人1日あたりの所要量は男女とも40〜150mgです。
:: ビタミンB2(リボフラビン) ::
細胞の再生、成長促進、脂質や糖質の代謝、有害物質の分解、過酸化脂質の生成防止などに深くかかわる栄養素です。ビタミンB2が不足すると口内炎、目の充血などを起こしやすくなります。また過酸化脂質や有害物質が体内にふえることで、動脈硬化や老化の進行が速まったり、がんを誘発する原因にもなります。
ビタミンB2は不足しがちな栄養素の1つ。とくに、糖尿病の人は吸収力が落ちるので、積極的な摂取を心がけましょう。ビタミンB2は豚肉をはじめとする動物性食品に多く含まれます。
ビタミンB2を多く含む食品(可食部100g中):
- 豚レバー・・・・・・・・・・・・3.60mg
- 牛レバー・・・・・・・・・・・・1.60mg
- アーモンド(フライ)・・・・・・1.11mg
- ドジョウ・・・・・・・・・・・・1.09mg
成人1日あたりの所要量は男女とも40〜150mgです。
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:: ビタミンB6(ピリドキシン) ::
たんぱく質をはじめ、神経の伝達物質や赤血球などの合成、脂質の代謝、免疫機能の維持に欠かせません。ビタミンB6が不足すると、皮膚炎や肌の脂性、アレルギーや神経過敏、口内炎、貧血、脂肪肝などのトラブルを引き起こすことになります。
ビタミンB6は腸内の細菌によって合成されますが、抗生物質を長期服用している人、ピルの常用者、妊婦は不足に注意が必要です。
ビタミンB6を多く含む食品(可食部100g中):
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- ニンニク(りん茎)・・・・・・・1.50mg
- ピスタチオ(炒り・味付け)・・・1.22mg
- ヒマワリの種(フライ・味付け)・1.18mg
- ミナミマグロ(赤身・生)・・・・1.08mg
- トウガラシ・・・・・・・・・・・1.00mg
成人1日あたりの所要量は男女とも40〜150mgです。
:: ビタミンB12(コバラミン) ::
赤血球のヘモグロビンの合成を助け、神経細胞内の核酸などの合成、修復にもかかわっています。不足すると造血に支障がでて、貧血、倦怠感やめまい、動悸などの症状がでます。また、集中力の低下、気分の落ち込みといった精神症状も現れます。
ビタミンB12は滅多に不足しませんが、動物性食品にしか含まれないので、菜食主義の人は欠乏症にご注意ください。
ビタミンB12を多く含む食品(可食部100g中):
- 干し海苔・・・・・・・・・・・・77.6mcg
- カタクチイワシ・・・・・・・・・64.5mcg
- シジミ(生)・・・・・・・・・・62.4mcg
- 赤貝(生)・・・・・・・・・・・59.2mcg
- すじこ・・・・・・・・・・・・・53.9mcg
成人1日あたりの所要量は男女とも5〜100mcgです。

【ビタミンC(アスコルビン酸)】 〜Vitamin C〜 |
〔美容効果・かぜ予防、強力な抗酸化物質〕
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ビタミンCは免疫力の強化や抗酸化作用をはじめ、多彩な働きをもつ栄養素です。その1つがコラーゲンの生成。コラーゲンは皮膚や筋肉、骨、血管の細胞を結合する組織で、ビタミンCが欠乏すると肌の張りが失われ、簡単に出血するようになります。また、色素の沈着を防いでシミやソバカスを予防するなど、美容にもビタミンCは有効です。
ビタミンCは喫煙(タバコ1本が25mg〜100mgのビタミンCを破壊)や精神的なストレスがかかると大量に消費されるので、該当する人は十分な補給が必要です。また、ビタミンCは水に溶けやすく、熱にも弱い性質です。
ビタミンCを多く含む食品(可食部100g中):
- グァバ・・・・・・・・・・・・・220mg
- 芽キャベツ・・・・・・・・・・・160mg
- ブロッコリー・・・・・・・・・・120mg
- ニガウリ・・・・・・・・・・・・ 76mg
- キウイ・・・・・・・・・・・・・ 69mg
成人1日あたりの所要量は男女とも500〜4000mgです。

【ビタミンD(カルシフェロール)】 〜Vitamin D〜 |
〔カルシウムの吸収を助ける、骨や歯を丈夫に保つ〕
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ビタミンDは脂溶性のビタミンで、カルシウムの吸収や体内での利用に深くかかわる栄養素です。ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収がうまくいかなくなり、まず、精神的にイライラしやすくなります。その後、骨軟化症(こつなんかしょう)やくる病など欠乏症が現れます。特に乳幼児や育ち盛りの子どもは、骨の発育不良や欠乏症を招かないよう、成人所要量の4倍の1日400IUが必要。妊娠・授乳期の女性も通常の2倍の1日200I.U.が必要とされています。
ただ、サプリメントなどで極端な量(成人が1日に20,000I.U.以上を長期間摂りつづけると毒性があらわれうる)を摂取すると過剰症を起こし、食欲不振や不機嫌、吐き気、といった症状がでるので適量を摂取することが大切です。
ビタミンDを多く含む食品(可食部100g中):
- 白キクラゲ(ゆで)・・・・・・3,720I.U.
- しらす干し(半乾燥品)・・・・2,440I.U.
- すじこ・・・・・・・・・・・・1,880I.U.
- シロサケ・・・・・・・・・・・1,280I.U.
成人1日あたりの所要量は男女とも400〜1,000I.U.です。
また、ビタミンDはビタミンA、ビタミンC、カルシウム、リンと一緒に摂るとより効果的です。

【ビタミンE(トコフェロール)】 〜Vitamin E〜 |
〔強い抗酸化作用(若返りビタミン)〕
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ビタミンEは脂溶性のビタミンで、代表的な働きは高い抗酸化作用です。これによって、有害な活性酸素を除去し細胞膜を保護します。それとともに脂質が酸化されてできる、過酸化脂質の生成も防止します。過酸化脂質は内臓、血管など全身に沈着して、動脈硬化、生活習慣病、老化、ぼけなどを招くとされており、ビタミンEは、これらの防止に効果を発揮するのです。さらに血栓の予防、溶解、やけどの治りを早める、肌のシミや冷え症を防ぐ働きもあります。
ビタミンEが不足するとシミができたり、赤血球の破壊や皮膚の抵抗力がなくなります。また、妊娠中の女性は流産しやすくなるので注意が必要です。
ビタミンEには、天然と合成があり“d-alpha-tocopherol”と表示しているのが、天然で頭が“dl”になっていたら合成です、天然のビタミンEの吸収率は、合成の約2倍です。トコフェロールにはアルファ〜テータまでの8種類があり、アルファが1番強い効力をもっています。
ビタミンEを多く含む食品(可食部100g中):
- ヒマワリ油・・・・・・・・・・52.92I.U.
- アーモンド・・・・・・・・・・42.12I.U.
- 抹茶・・・・・・・・・・・・・37.96I.U.
- マヨネーズ・・・・・・・・・・23.89I.U.
成人1日あたりの所要量は男女200〜1200I.U.です。

【ビタミンK(メナジオン)】 〜Vitamin K〜 |
〔骨の健康、骨粗鬆症、適切な血液の凝固〕
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ビタミンKは脂溶性のビタミンで、骨にカルシウムが沈着するのを助けたり、血液の凝固因子を合成するのに必要な栄養素で、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療薬としても認可されています。
ビタミンKが不足すると、骨に十分なカルシウムが取り込めなくなって、もろくなるのをはじめ、鼻血や大腸炎、乳児の脳内出血が起こりやすくなるなどのトラブルが生じます。しかし、ビタミンKは1日に1.0〜1.5mgが腸内の微生物によって合成されるため、あまり欠乏症の心配はありません。
また、許容上限摂取量は成人で30,000μgです。抗生物質を長期服用している人は、腸内細菌の働きが弱って、体内での生成量が不足するケースがあります。逆に血液の抗凝固剤を服用中の人は、ビタミンKの摂取を制限されるので注意してください。
ビタミンKを多く含む食品:
成人1日の所要量は男性65mcg、女性55mcgです。

ビルベリーは、ツツジ科スノキ属の小果樹で野生種『ローブッシュブルーベリー』の一種で、主に北ヨーロッパに自生・栽培されています。視力低下や鳥目などに良く効くハーブで、日本国内において生食用に栽培されている『ラビットアイブルーベリー』や『ハイブッシュブルーベリー』などに比べ、アントシアニジンという抗酸化物質を糖結合したアントシアニン色素が多く(3倍以上)含まれています。
ビルベリーには活性酸素(フリーラジカル)から毛細血管を保護し、眼球の血液循環を良くする働きを持つ天然の抗酸化剤『アントシアノサイド』が含まれています。アントシアノサイドは、目が光に適応する際に必要なレチノール色素の再生に関与しています。ビルベリーは、眼球の圧力が高いことが原因で起こる緑内障などの病気や、眼球にうまく血液が循環しない為に起こる糖尿病性網膜症にも効果があります。
では、何故アントシアニンは目に良いのでしょうか? 私たちの目の網膜には『ロドプシン』という紫色の色素があり、この色素が働くことによって、私たちは物を見ることができます。目の使い過ぎや加齢によってロドプシンは減少してゆきますが、ビルベリーの中に豊富に含まれるアントシアニンが、視細胞のロドプシン再合成能を促進し、目の疲れや視力を改善し、目を守るのです。しかし、アントシアニンの効果は摂取後約4時間から現れ、24時間ぐらいで消滅するといわれています、目の健康保持のためには毎日必要量のアントシアニンを摂取する必要があります。
すでにイタリアとフランスにおいて、ビルベリーは医薬品として認められています、医薬基準の条件としては
- ビルベリー種の高品質原料を使用すること
- アントシアニンを25%以上含有すること
- ビルベリーエキスとして1日に100〜200mg以上摂取すること
となっています。
サプリメントでの1日の所要量は、150mg〜2,000mgです。

ビタミンC(500mg)と併用して摂ると効果が上がります。

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ビール酵母は、大麦のもつ大地と太陽の恵みを凝縮した、天然のサプリメントで、10数種類のビタミン、必須ミネラル、アミノ酸、食物繊維などの栄養素をバランス良く含んでいて、現代人に不足しがちな栄養を、自然なかたちで補られる、酵母の1種です。
そもそもビール酵母自体にはアルコールは含まれていません、酵母が発芽させた大麦(麦芽)とホップ、さらに米やとうもろこしなどから作られる麦汁に入れられ、発酵しはじめた段階で、はじめてアルコールと炭酸ガスが生まれ(アルコール発酵)、そこでできたものがビールです。
そして、たっぷりの栄養を吸収して下に沈んだものが、栄養価いっぱいのビール酵母というわけです、またこのときビール酵母に付着したアルコール分も、洗浄・乾燥させることですべて蒸発していますから、ビール酵母はどなたにも安心しておすすめできます。
ビール酵母は必須アミノ酸、ビタミンB群、10種のミネラルをはじめ、食物繊維、核酸などの栄養素を豊富にバランス良く含んでいます、ビール酵母には香ばしさとコクがありますのでスプーンで、お料理に加えてご使用されるとお料理のおいしさが引き立ちます。
またそのままサプリメントとしてもご利用頂けます。
サプリメントでの1日の所要量は、1,000mg〜3,000mgです。

ビール酵母は、自然のマルチ栄養素です。

【5-HTP (5-ヒドロキシトリプトファン)】 〜5-HTP〜 |
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5-HTP(5ヒドロキシトリプトファン)は、天然の抗うつ剤で脳内で生成され、感情や睡眠、食欲調整をつかさどるホルモンです、5-HTPは神経細胞や脳がその機能を果たす上で重要な物質であるセロトニンの材料となり、セロトニンは睡眠、感情・情緒反応、腸管の動き、炎症反応などに関わっています。
5-HTPは食物中に含まれるアミノ酸であるL-トリプトファンから作られますが、L-トリプトファンを多く含むものを食べても5-HTPレベルがどんどん上昇するわけではなく通常はサプリメントとから摂取します。
うつ病の場合には、毎日300mgの5-HTPが有効といわれています。いわゆる抗うつ剤は口渇や性欲減退などの副作用を伴うことがありますが、5-HTPにはこういった副作用はみられていません、また線維筋痛症でも、痛み、朝のこわばり、睡眠障害、不安といった多くの症状を減らすといわれています。
不眠症には寝る前に100mg摂れば、睡眠の長さならびに深さが改善されるといわれています。
一般にセロトニンが増加するとよく眠れるといわれています。
サプリメントでの1日の所要量は、50mg〜100mgです。

医師に相談してからご使用下さい。
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【フェヌグリーク(コロハ)】 〜Fenugreek〜 |
フェヌグリークは1年草の小さな白い花を咲かせるマメ科の植物です。地中海地方が原産地で、古くから中近東、アフリカ、インドで栽培され、食用や薬用に用いられているハーブです。フェヌグリークと言っても、その植物を知っている人はほとんどいませんが、日本人の大好きなカレーの主原料で、あのカレーの香りの基になっている植物です。ですから、日本人にとってフェヌグリークは本当に身近な植物であり、現在では世界中で栽培されています。
最近、欧米などではバストを大きくする目的や、催乳作用に効果があるとして摂られています。これはフェヌグリーク種皮に含まれる『ステロイドサポニン』が女性ホルモンの前駆物質(ヂオスゲニン)で、体内で女性ホルモン(エストロゲン)に変わり、バストを不快な胸張り感なく大きくしたり、母乳の出を良くしたりするためだといわれています。
また、フェヌグリークは昔から民間薬として滋養強壮、栄養補給、食欲増進、解熱剤としても使われてきましたが、近年は血糖値を抑えることで注目を集めています。種子の50%が『ミュシレージ』という溶解性繊維で、グルコーズの吸収スピードを抑制しインスリンの効果を高める6種の成分を含んでいることにより、血中のコレステロール・レベルを全体として下げながら、善玉コレステロール(HDL)のレベルは増加するという効果が、糖尿症状の改善に有効なのです。

糖尿病の方は、フェヌグリークを食生活に取り入れると良いでしょう。

プロポリスはミツバチが集めた樹脂や花粉などに唾液の酵素を混ぜ合わせ、さらに花粉や蜜蝋(みつろう)を加えて作る粘着性の物質で、蜂ヤニ(蜂脂)と呼ばれています。蜂ヤニは巣の入口や内面に塗られ、昆虫の死骸の腐敗防止や、病気の感染から巣をまもる役目を果たしています。
プロポリスの成分は樹脂が約50%、蜜蝋が30%と、2つの成分が全体の80%を占めています。残りは精油や花粉などで、これら以外にも有機酸、脂肪酸、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、フラボノイド(20数種類)、アルコールなど、数百種類の成分が含まれることが判明しています。
古くからプロポリスには強い殺菌・消毒作用があり、傷を治し炎症をやわらげることが知られていましたが、近年の研究により、これ以外にも血液浄化・酸化防止・免疫力増強・麻酔作用などのあることが解明されています。また、インフルエンザ、関節炎、やけど、アトピー性皮膚炎、ヘルペスウイルス、ぜんそく、口内炎、のどの痛みなどに有効も有効なうえ、抗生物質とは異なり、プロポリスに対しては細菌やウイルスが耐性を作らないことがわかり、MRSA【メチシリン耐性黄色(たいせいおうしょく)ブドウ球菌】による院内感染防止に期待が寄せられています。
1991年の日本癌学会で、プロポリスから抗がん物質を発見したとの報告がなされ、制がん作用についても注目を集めています。また、1995年にはプロポリスの成分中に『アルテピリンC』という物質がフラボノイドなどとともに抗菌・抗腫瘍作用があり、各種腫瘍細胞(人の肺ガン、胃ガン、喉頭ガン、悪性網膜腫、悪性黄色腫などや、悪性リンパ腫、リンパ性白血病、前骨髄性白血病、単球性白血病、悪性組織球性リンパ腫など)に有効で、ガン細胞が死滅したり、抗ガン作用による強い増殖抑制効果があることが判明しました。
サプリメントでの1日の所要量は、500mg〜1,500mgです。

プロポリスは天然の抗生物質で抗ウイルス性。抗炎症性化合物ですから、予防と健康維持のために継続して摂るようにしてください。

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紅麹の紅麹菌は、半子脳菌科の一属で清酒や味噌・醤油などに用いられる麹菌の仲間で、紹興酒などの醸造にも用いられます。
中国では消化を助け、血行をよくする漢方薬として古典医学書にも記載され、かつて沖縄では「豆腐よう」と呼ばれる豆腐の発酵食品が、病後の滋養食として王侯貴族にも珍重されていました。
紅麹には血圧調整の働きがありますが、その有効成分はγ―アミノ酪酸で脳内に多く存在する抑制性神経伝達物質です、体内ではグルタミン酸から合成されています。
血圧の上昇を抑制するだけでなく、顕著に下げる働きがあり、高血圧の方に有効です。
その他、コレステロール生合成抑制作用、防腐機能、日焼け止め外用、ガン予防などに効果がある事がわかっています。
γ―アミノ酪酸の効用は厚生労働省で認定され、特定保健用食品の「関与する成分」の1つになっています。
紅麹には、このほかモナコリンKというコレステロール合成阻害物質が含まれています。動物実験では悪玉コレステロールを下げる働きが認められ、高脂血症への適応も期待されていて、近年、高コレステロール血症に繁用されているメバロチン・リポバスなどの医薬品は、モナコリンKをもとに開発されたものです。
サプリメントでの1日の所要量は、500mg〜1,800mgです。

紅麹は体に良い天然成分をバランス良く配合されたサプリメントといえるでしょう。

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