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第3回 『GSD科ってどんなとこ? Part 2』 |
音楽のジャンルというものはたくさんあります。ロック、ポップス、クラシック、ジャズ、演歌、民謡……。ロックといってもハードロック、ヘビーメタル、プログレッシブロック……。いくらでも出てきます。ここに並べたものは音楽ジャンルのほんの一部です。ブラスロックって知っていますか? ケルト音楽は? モータウンサウンドは? ゲームミュージックに音楽ジャンルはないのですから、ゲーム会社に就職していざ曲作りとなった時、自分の持つ『音楽ジャンルの広さ』は重要なファクターの一つとなります。例えば、あるシーンの音楽を作る時、どういった曲想で盛り上げるのか、あるいはどういった曲想なら盛り上がるのかを考えなければならなくなります。その時、自分の持ち駒が「テクノしかない」となると、もしかしたらそのシーンを盛り上げられるだけの曲が作れないかも知れません。「適当に作っちゃえ!」なんてことは許されません。 ゲーム会社では自分の作りたい曲を勝手に作っていい訳ではありません。その曲が流れるシーンやストーリー性を考慮した上で、アピールできる曲でなければならないのです。さあ、どうしましょう。 色々な方法はありますが、まず1つめとして、『ジャンルの隔たりなくたくさん音楽を聴く』ことです。先に述べたように、音楽のジャンルは山のようにあります。たぶん、自分の知らないジャンルの方が多いでしょう。いろんなジャンルを知るために、今まで聴いたことのないジャンルの音楽も聴いてみて下さい。もしかしたら、自分の気に入る音楽が見つかるかも知れません。また、聴いてみて気に入らない音楽もあるでしょう。でも、それが勉強になるのです。そこからこそ、本当に自分に足りないものを身に付けることが出来たりするのです。 次に2つめとして、『映画やドラマをたくさん観る』ことです。ゲームと映画は、映像という点からも音楽の点からもそう違いはありません。ゲームのオープニングムービーなんて凝っていますよね。そういうことから、映画などから勉強になることは多いのです。音楽の使い方、効果音の使い方、様々な角度から観て下さい。 そして3つめとして、『たくさん音楽を作る』ことです。色々身に付けても、それが生かせなければ何の意味もありません。実際に課題を立てて曲作りをしてみましょう。例えば、ゲームのワンシーンを想定してそれに合う曲を作ってみるとか、作ろうとする曲のジャンルを決めてから作ってみるとか、作った曲をアレンジし直してみるとか、課題の立て方も色々あります。最初は欲張らずに、少しずつハードルを高くしてみるといいでしょう。 ゲームサウンド・ディレクター科での授業の中で「たくさん音楽を聴いて下さい」とよく言っています。理由はこういうことなのですが、それでも生徒にとってCDを買うことはなかなか難しいようです。また、買うとなっても未知の音楽に触れる際、買おうとするCDがどのジャンルに属するかが分からなかったりします。そこで、休憩時間や授業の前後、教室内では意図して様々なジャンルのCDを流すようにしています。 |
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